旅行記(6)-博多→広島

こんにちは。にこいちです。今回の旅行記、マジに長くて申し訳ありません。漸く3分の2が終わったところ。もう少し続きます。

 

【6日目:博多→広島】

セブンイレブンで買ってきたアンドーナツを二人で分けて、朝ごはん終了。イチと夫婦で旅行するとき、朝ごはんはこんなふうにコンビニで買ってきたものでさくっと済ませることが多いです。安いし早く動けるし、グルメは昼と夜にとっておきたいので、これで十分なんです。

 

ホテルを出て、地下鉄で博多駅へ移動。博多駅から新幹線で広島に移動します。乗車時間1時間強、新幹線代が2人分で1万7140円。関東に住んでいると関西や九州・四国の都市間の距離がつかめなくて、博多・広島間は意外と遠いな、と感じました。

 

広島駅で広島電鉄1日乗車券を買い、広島電鉄でホテルに向かいます。ホテルに荷物を置かせてもらい、昼ごはんへGO。ガイドブックで選んだ、平和記念公園近くの有名お好み焼き屋さんに向かいました。お好み焼き「長田屋」さんです。

午前11時20分ころには到着したのですが(開店は午前11時)、店内は一杯且つ店外でも10数名待ち。修学旅行の中学生が店内及び行列をしていたのです。コロナ禍の合間に、修学旅行が復活していたのですね!よかった。店内と店外で合わせて1時間強待ちました。注文ができたのは昼12時30分過ぎ。大変な人気店で観光地にとても近く便利な場所ですので、余裕を持って早めに並ぶことをお勧めします。

久しぶりの広島風お好み焼きでテンション上がりました。その昔(30年ほど前)、下北沢に「門前(かどまえ)」、「広喜(ひろき)」、「おたふく」という3件の広島風お好み焼き屋さんがあって、結婚前のイチと一緒によく通ったものです。もち入りのお好み焼きがあった「門前」の味が一番好きだったな。あまりに2人でうまいうまいと盛り上がって食べていたせいか、ローカルのTV局に食べている様子を撮影されたことがありますw 3店とも閉店してしまったけど、スタッフの皆さんはお元気だといいなあ。

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値段表

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カルピスの看板

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エビスビールの看板

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スタミナ焼き

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長田屋焼き

レトロな昭和の雰囲気の中、長田屋のお好み焼きをおいしく頂きました。ボリュームも満点で、店のあちこちにいる中学生も楽し気な様子。若いころからこんなにおいしいものを食べられる皆さんが羨ましかったです。きっといい想い出になるでしょう。

 

長田屋を後にして、広島平和記念資料館に向かいました。30年以上前に、一度この資料館を見に来たことがあります。2019年に大幅なリニューアルが行われたというので、再度見学したくて、ずっと機会をうかがっていました。

今回のリニューアルでは、被爆再現人形が無くなり、遺品や被爆者の方の写真・ストーリーを中心に紹介する展示に変わりました。被爆再現人形は視覚に直接的に被爆直後の悲惨さを訴えかけてくる感じ(漫画「はだしのゲン」的)だったのに対し、今回はもう少し間接的・長期的な視点で悲しみを訴えかけてくる展示です。例えば、私が印象に残ったのは、子供のいる家庭で父親が被爆して、家族が困窮・崩壊していくありさまを時系列のシリーズものの写真で紹介する展示でした。父親はいろいろな病院を転々としても、身体の具合が全く改善されず苦しみます。インタビュアーから「子供達は(家に不在だが)どこに行っているのか?」と質問され、「たぶん海に貝を取りに行っているのだろう(=それしか食料がない)」と答える父親。子供達が支えても支えても状況は改善されず、家庭は崩壊していきます。

また、今回の新しい展示でびっくりしたのは、原爆投下前の街のにぎわい(平和記念公園の当たりの街並み)が動画で残されていて、繰り返し上映されていたこと。アメリカ人が撮影していたものだそうです。これだけ栄えていた街が一瞬で焼け野原になり、雑踏を歩いていた方達の多くが亡くなったであろうと思うと、言葉がありません。

戦争が国民に与える長期に渡る苦しみを思うと、心が痛みます。なぜ世界から戦争がなくならないのでしょうね。戦争を起こしたがる人達はこういう悲惨な現実を知ってほしいです。

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原爆の子の像 修学旅行生が集まっていました

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原爆ドーム コンクリが痛みつつあるのが心配

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広島城近くの紅葉 とてもきれい

広島城を見ようと広島電鉄で移動しましたが、午後4時30分までに入場しなければならないところ、到着したのが午後4時35分。泣く泣く見学をあきらめてホテルに戻りました。

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広島電鉄 撮影が難しい!

ホテルで一休みしてから、ホテル近くの牡蠣料理店「ミルキー鉄男のかき小屋袋町店」に行きました。んが、午後8時過ぎでもお客様でいっぱい。「遅くても良ければ席が空いたら携帯で呼び出しますよ」と店員さんに言って頂き、ありがたくそうして頂くことに。アーケード街をプラプラ歩いて時間をつぶし、午後9時近くに入店できました。地元のお客さんで大変に混雑している人気店です。旅行者は事前予約していきましょう。

牡蠣料理がどれもおいしい。特に名物の牡蠣のガンガン焼き(鉄の缶の中で殻付き牡蠣を蒸し焼きにした料理だと思う・・・たぶん)は、貝殻の中に汁気たっぷりの大振りの身が入っていて、塩加減も絶妙。牡蠣の概念が変わる位、おいしいです。これは絶対東京で味わえない、牡蠣の原産地だからこそ味わえる味。広島に住んでいたら、絶対リピートする!ってくらい感動的なお味でした。

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刺し盛り

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名物・ガンガン焼き 汁気たっぷりでめちゃうま

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ガンガン焼きの中身

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牡蠣ぞうすい

大満足でホテルに戻りました。あー、おいしかった!

こういうおいしいものがしみじみ味わえるのも、世の中が平和だからこそです。

平和大事、戦争反対!

 

今回見た広島の街は明るくてきれいで、若い男女が楽しそうにざわめきながらアーケード街を行き来する姿が印象的でした。太平洋側の港町特有の明るさというのかな、今回の旅行で一番「自由」で「若い」「平等」な雰囲気を感じました。