書評「彼はそれを『賢者の投資術』と言った」(水瀬ケンイチ著)

皆様、こんにちは。にこいちです。

今日(2025年8月7日)、水瀬ケンイチさんの新しいご著書「彼はそれを『賢者の投資術』と言った」が発売開始されました。早速購入し、読んでみましたので、書評を書きたいと思います。

 

1.「プロローグ“ダメ男”の烙印」

本書は「え、その歳で貯金もないの?」という衝撃的な一言から始まります。これは、26歳当時の水瀬さんに向けられた茶髪の女友達(本書の最後で、この女性の正体も明らかになりますw)の一言。今でこそ、「ゴリゴリの合理主義者」と評される水瀬さんが、お金に関してはダメダメだった20代。「初めて買った車をたった1カ月で自損事故&廃車にしてしまい」「26歳にして車2台分のカーローンを抱えていた」という衝撃の過去も語られます。しかし、これで目が覚めた水瀬さん、総務部と大喧嘩して相互扶助の会費(保険のようなもの)を解約してみたり、財形貯蓄を解約してみたり、と家計改善に乗り出します。

 なお、このプロローグの前(2~3頁)に「インデックス投資25年の歩みと資産の推移」というグラフがあります。私はこれを見落として「第Ⅰ部 実践編」を読んでしまったのですが、「第Ⅰ部」を読むときにこのグラフをちらちら参照しながら読むと、より世界経済史との関連が分かって味わい深く読めると思います。

 

2.「第Ⅰ部 実践編」

この部分が本書のキモ。水瀬さんの年代を追って(個別株投資時代、初期、中期、後期)、インデックス投資の道のりを語ってくれます。

(1)まず、「第1章 インデックス投資前夜の大迷走時代」(個別株投資時代、27~29歳)。チャート分析をしてみたり、ファンダメンタル分析をしてみたり、トイレトレードを行ってみたり。水瀬さんは20代のころから、凝り性だったんですね。凝りすぎて「このまま続けていると、仕事もお金も両方失うことになりかねない」というところまで追い詰められます。普通はそうならないと思いますが、凝り性がトコトンまで行きつくとそうなるのでしょう。水瀬さんのこのへんの話を読んで、思い出したのは、橘玲著「臆病者のための株入門」30頁以降の1999年ころの話。「そのとき私は、1ヶ月で100万円を1億円に増やすという計画に夢中になっていた。」「しかし、当初の意気込みに相異して、わずか1ヶ月ですべてを放棄することを余儀なくされた。損したからではなく、精神的・肉体的に限界に達してしまったのである。」「ある日朦朧とした意識のまま通勤電車を降り、駅の階段をのぼって改札口を出た瞬間、真っ青なはずの空が突然、色彩のない白と黒の世界になった。『このまま死んじゃうのかなあ』と思ったら自分のやっていることがむなしくなって、けっきょく、その日の夜にすべてのポジションを清算してしまったのだ。」って話。橘さんはNASDAQ先物で儲けようという妄想に取りつかれていたようなので、水瀬さんとは投資(投機?)対象が異なるけど、追い詰められかたはかなり似ていると思いました。個別株投資でうまくいってない人、インデックス投資に乗り換えようかなあと考えている人は、本書のこの第1章と橘さんの書籍を一読することをお勧めします。

(2)次に「第2章 激動のインデックス投資の道のり【初期】」(29歳~36歳)。疲れ果てた水瀬さんは図書館・書店巡りを通して、バートン・マルキール著「ウォール街のランダム・ウォーカー」と出会い、インデックス投資に開眼、2002年に投資を始めます。2005年にはブログも開設し、一躍人気者に。順調に資産も増えていきます。しかし、そこを直撃したのが2008年のリーマンショック。暴落をくらった投資家たちの罵詈雑言がブログのコメント欄、某巨大掲示板にあふれます。信頼していた友人にも裏切られました。普通の人であれば、全てイヤになり、投資もブログも止めてしまうでしょう。しかし、水瀬さんはここで開き直り、「スンッ」と落ち着きを取り戻しました。円高のメリットに気づいて、海外旅行に出かけてしまい、その旅行中に「資本主義経済は死なない」ことに気づきます。
 私は、このリーマンショック当時(2008~2009年)、アメリカのシカゴにいました。リーマンショック直後に市内にある大学の目の前の駐車場で、ある朝「2人の男性が拳銃自殺したので気を付けるように」というニュースが学校から流れてきました。大学4年生や院の2年生は、皆、コンピュータ室で大量の履歴書を印刷し、就職活動に四苦八苦していました。その就職活動をしている男性の一人が「自分はどうしても大手の企業や法律事務所に入りたい。そのためには、自分の本心を隠してでも嘘を付いてでも就職活動をする!」と断言していたのが印象的でした。私は、このとき、「これだけアグレッシブな若者たちがアメリカの企業等に就職するのだから、アメリカ経済はまもなく復活するだろう」と予感しました。で、母に電話をかけ「今から投資やってみたら?」と話しましたが、軽く一蹴され、がっかりした記憶があります。

(3)「第3章 困惑のインデックス投資の道のり【中期】」(37~46歳)では、水瀬さんがリーマンショック以降損益がマイナスに転じているのにひたすら積み立てを継続する姿が描かれています。84頁のグラフでは、2008年中ごろから2013年まで損益がマイナスだったことが明らかにされています。普通の人であれば途中でイヤになってしまったり、あきらめて途中売却し、現金化する人のほうが多いんじゃないかと思いました(自分だったら5年も我慢できない)。途中、ETF「VT」に投資できるようになったり、インデックス投資の初期の商品のまずさが徐々に改善されてきたのもこのころ。最近、投資を始めた人がリーマンショックのころの雰囲気やインデックス投資の歴史を知るのに役立つ記載が多いです。しかし、好事魔多し。水瀬さんは激務で病気のため倒れてしまい、休んでいる中でワーク・ライフ・バランスの大切さに気付きます。私はこの水瀬さんのお病気については全く気付かなかったのですが、たぶん同じころに似たような感じで倒れて入院したことがあるので、お気持ちはよく分かります。お互い、積み立て投資を継続し余裕資金があってよかったですね!

(4)「第4章 豊穣のインデックス投資の道のり【後期】」(47歳~)ではコロナショックの話や財産が1億を超えて以降の話が書かれています。また、「オルカンの登場」や「NISAの拡充」など、記憶に新しいインデックス投資の改善の話も出てきます。
 2021年にインデックス投資だけで水瀬さんが1億円を到達されたときは、うれしかったですね。その当時はまだ「インデックスだけで億り人は無理」と揶揄されていたころだったので、インデックス投資だけで1億達成は可能という実例が出てきたことにはインパクトがありました。

(5)「第5章 初期・中期・後期を通じてわかったこと」では、投資時期を3段階に分けて、それぞれの投資期間に水瀬さんが気づいたことがまとめてあります。

 インデックス投資を始めて間もない人は、特に初期(はじめの1~3年)の部分を熟読して頂きたいです。「投資の基本姿勢を固める時期」として、①生活防衛資金を確保する、②投資哲学の確立、③無理のない資産配分を決める、④投資を習慣化する、⑤手数料の罠に注意する、ことが挙げられています。

 この中で、私が特に強調したいのは、積立投資で「投資を習慣化する」です。「給料天引き」「口座自動振替」の形で、息を吸うように、寝る前に歯磨きをしないと気持ちが悪いのと同じように、”毎月投資をしていないと気持ちが悪い”という状態まで習慣化するのが大事だと思います。そして、積立投資のいいところはもう一つあります。それは、徐々に徐々にリスク資産が増えていくところ。要するに、プラスもマイナスも徐々に大きくなることが多いので、徐行運転から徐々にスピードを上げて法定速度の運転まで持っていけるイメージです。取れるリスク負担が少しずつ大きくなるイメージなので、速度違反で目が眩むことも少ないと思います。

 また、個人的には、「外国債券は本当に必要なのか~為替リスクと債券の役割」(144頁以降)、「ポートフォリオの複雑化問題とその対策」(147頁以降)が、他の本にはない視点で書かれていてありがたかったです。

3.「第Ⅱ部 理論編」

(1) 「6章 25年で学んだ投資と人生の5つの真理」も、今までの著書にはあまり書かれていなかった内容が書かれています。

 まず、真理1として「投資は『資金に余裕がある人がやるもの』から『必修科目』へ」。たしかに、私が投資を始めた2004年ころはまだまだ投資は「ギャンブル好きな人がやるもの」「変人がやるもの」という位置づけで、私が投資信託の積立をしているというと、顧客との会合の席で職場の先輩から「コイツ投資信託なんか買ってるんですよー!」と嘲笑交じりのイジリを受けたものでした。なのに、つみたてNISA、新NISAの普及で、投資は一般人が必修科目として行うもの、という意識がだいぶ浸透してきたと思いますし、仲間が増えることは大変ありがたいことです。

 真理2は「なぜ、『ほったらかし』でも株価は上がるのか」。この点について、水瀬さんは「資本主義経済は拡大再生産する宿命にあるから」と結論づけています。私は、この点には賛成しているのですが、彼の書いている「リスクプレミアムの考え方と資本主義経済の拡大再生産という見方は相反するものではなく、同じ現象を異なる視点から捉えたものと考えることができる」(175頁)という部分がいまだに理解できないでいます。ご指摘のとおり、相反するという関係ではないとは思うんですが”同じ現象を異なる視点から捉えたもの”というところがよく分からないです。リスクプレミアムは、「高いリスクをとらないと高いリターンも期待できない」という考えかたなので、投資家がどういうスタンスを取るかによってリターンの高低が決まるという話かと思いますが、「資本主義の拡大再生産」は投資家のスタンスとは別に、「人間の欲望をベースとした仕組みである資本主義は拡大再生産される運命にある」という資本主義のシステムに内在する本来的性質のようなものだと考えます。もし、水瀬さんがこの点について、より詳しく書く機会があれば、是非、加筆して頂きたいと思います。

 真理3は「投資の目的を忘れない」。水瀬さんは、投資は「手段」であって「目的」ではない、と説いています。たしかに、個別株投資にのめりこんでいる人を見ると、投資が目的化している人、ギャンブル化している人が多いようで、時々心配になります。

 真理4は「手間をかけないことの価値」。水瀬さんは、投資でお金を増やすことも大切だが、手間をかけないインデックス投資を選ぶことで、家族との時間、自分の成長、社会への貢献、そして人生を楽しむことなどのほうが大切だと説きます。

 このへんは、難しいですね。たしかに、タイパ(タイムパフォーマンス)を考えればインデックス投資が一番よいことは分かっているのですが、私の場合、旦那との共通の話題になりつつあるのが個別株投資なので、個別株投資の知識や経験が夫婦の会話の中で結構な割合を占めています。なので、個別株投資の勉強をすることが家族との時間や自分の成長にも役立つ部分があるんですよね。ただ、タイパのことを考えて、個別株投資は投資額全体の2割以下になるように抑え、手間もあまりかけすぎないようにしています。

 真理5「健康と人間関係を大切にする」。水瀬さんは、健康と人間関係にも投資すべきである、と書かれています。これは、本当にそのとおり!と思います。私も40代からヨガ教室、(または)スポーツクラブ通いを続けており、毎月1~2万円程度のお金はかかるものの、以前は欠かさず通っていた鍼灸やマッサージのお店にほとんど行かなくなりました(なので金銭的負担増はありません)。頑固な冷え性や首・肩の凝りや腰痛もほぼなくなり、定期的に運動をやることでここまで体調が良くなるものかと驚いています。また、人間関係にも時間とお金をそれなりに投資しています。親戚や友達と食料を譲りあったり(最近FIREした友人が家庭菜園を始めた)、飲み会に行ったり、人を紹介したり。信頼の積み重ねも大事ですからね。

 なお、水瀬さんが最後に強調されているように「謙虚さを忘れない」ことも大事です。「あなたが得意になってインデックス投資の優位性を説いているその相手は、インデックスを超えるパフォーマンスを楽々とあげているかもしれないのだ」というのは、まさにそのとおりだと思います。個別株の勉強会に行くと、そういう鉄人がゴロゴロしていますし、(たぶん言わないだけで)億り人も多いです。先日も、すごく若い方(たぶん30代前半)が個別株を300企業お持ちと伺い、仰天しました。

(2)「第7章 増やしたお金の今後の使い方・取り崩し方・たたみ方」

 水瀬さんは、この章で、「人生100年時代の資産の取り崩し方」を説いてくれています。2つの4%ルールの話や「どの口座のどの商品から売却すればよいのか?」、「増やしたお金をどう使うか」、「投資の終活準備」などを懇切丁寧に示しています。

 個人的には「財産管理・相続対策を考える」(244頁以降)があまり他の書籍には書かれていないことだったので、まとめて書いてくださったのがありがたかったです。

 

4.「第Ⅲ部 Q&A編」では、ブログを通じて募集された質問に対して水瀬さんが回答をくださっています。247~283頁まで40頁弱にわたって丁寧に回答されているので、インデックス投資家の持つおおよその疑問はほぼカバーされているのではないでしょうか?

 

5.付録として「日本人向けに最適化したインデックス投資のスタートGUIDE」もついています。まだ投資を始めていない人はここから読み進めてもよいかと思います。

 

6.まとめ

 表題からまえがき、あとがきに至るまで、故・山崎元先生愛にあふれた著書でした。水瀬さん、いいご著書をありがとうございました。きっとヤマゲン先生も天国から熱くエールを送っていると思います。どうぞご著書が広い人に行きわたりますように。

 投資初心者は勿論、特に個別株投資に行き詰っている昔の水瀬さんのような人に本書をお勧めしたいです。今は個別株投資専門の方でも、投資を始めたころはインデックス投資で種銭を貯められた方も結構多いです。例えば、個人投資ブロガーのすぽさんは「10万が100万になる株の本当の探し方」という書籍で水瀬さんの「お金は寝かせて増やしなさい」やヤマゲン先生の「難しいことは分かりませんが、お金の増やし方を教えてください!」などの書籍を表紙の写真つきで紹介しています(52頁)。

 また、個別株投資に疲れた人や長期海外出張などで個別株投資が難しくなった人、加齢で個別株投資が難しくなった人にもインデックス投資はお勧めです。

 最後に、リーマンショックのときに、水瀬さんに罵詈雑言を投げかけた人にも本書の一読をお勧めしたいです。水瀬さんもあの当時、皆さんと同じように苦しんでいたんですよ、生身の若者だったんですよ。幾多の困難を乗り越えて、今の彼に至っていることを理解して頂けたら、水瀬ファンとしてはうれしいです。                                                

                                    以上

 

プラチナNISAには反対する!別の提言をしたい(資産運用立国議員連盟の皆様へ)

皆様、こんにちは。にこいちです。

 

今日は、2025年(令和7年)4月23日に発表された、「資産運用立国2.0に向けた提言」(資産運用立国議員連盟)の中で提言された、プラチナNISAについて反論し、新たな提言を行いたいと思います。

 

1.プラチナNISAとは

65歳など一定の年齢以上に限って毎月分配型投信をNISAの対象に含め、分配型に入れ替える際などに一度に限りスイッチング(運用商品の変更)を認める

方向で検討されている制度です(2025年4月19日日経新聞記事「「毎月分配型」はNISAの哲学に沿うか プラチナで解禁へ(金融取材メモ)」より抜粋)。

 ここから看取できる特徴は、

(1)65歳以上の高齢者が対象。

(2)今までNISAの対象から除かれていた、毎月分配型投信をNISAの対象に含める。

(3)分配型に入れ替える際に一度に限りスイッチング(運用商品の変更)を認める。

「資産運用立国2.0に向けた提言」については、自由民主党衆議院議員小林史明氏のブログで読むことができます(https://fumiaki-kobayashi.jp/archives/5749)。この提言では、資産運用立国をさらに推進するために、家計の安定的な資産形成が必要であり、そのためには「高齢者が安心して長生きできる社会を金融面から支えるための環境整備が必要である」としています。プラチナNISAはこの環境整備の一環として、提言されています。

 

2.高齢者の特徴

(1)記憶力・判断力など知的能力、体力が衰えてくる(認知症の増加)。

(2)病気・高齢化などで、これ以上働けない人が増えてくる(労働収入の喪失)。

(3)収入は年金や貯蓄・投資・家族など労働収入以外に頼らざるを得ない。

(4)退職金などで預貯金を蓄えている人も多いが、貯蓄0の人もいる(格差の固定・拡大)。

(5)詐欺師など犯罪者や金融業者に弱者として狙われやすい。

(6)いったん財産を失うと復活することがほぼ不可能。

 

3.「プラチナNISA」は高齢者の特徴に合った制度か?

(1)たしかに、NISAは資産形成のための制度であるゆえ、取り崩しに関するニーズには答えていない部分もあった。

(2)しかし、そもそも毎月分配型投信の人気が高いのは、①労働能力の喪失により、年金に頼って生活費をねん出する割合が増えてくること、②その年金が2か月に1度の振り込みであり、あとのほうの月になると生活費が不足してくるため、定期的な月に1度のお小遣いで補填したいというニーズがあること、給料だと毎月1回の入金だったのに年金の振り込みは2月に1回と入金までの期間が異なるのは高齢者にとっては生活の変化を迫られつらいこと、③認知症などで資産管理がおぼつかなくなり、信頼できる(と思える)他人任せにしたいというニーズがあること、④死亡するまでの時間が短いことから運用期間を長くとれないこと、それよりもすぐに結果がほしい、少しでも運用により増やしたいというあせりに似た気持ちがあること、などの理由によるものと考えられる。

(3)他方で、毎月分配型投信は、インデックス投信などと比較して手数料が割高であり、また、元本から配当金をねん出するなどタコ足配当を行っていることの説明が不足しているなど、今までのNISAでも金融庁に採用されてこなかった問題の多い商品である。高齢者の特徴・弱点に対応するための商品としては望ましくない。

 

4.「プラチナNISA」に代わる提言

(1)年金を毎月の振り込みに変更すること

 サラリーマン世帯は毎月1回給料をもらうことで生計を立てていた。年金もこれに合わせて毎月1回の振り込みに変更すべきである。この程度のことが実現できずに、資産運用立国と胸を張って言うのはおかしいのではないか。

(2)スイッチングを自由に認められるようにすること

 制度趣旨が違うとはいえ、iDeCoはスイッチングが自由に認められているのにNISAには認められていないのがそもそもおかしい(区別に合理的な理由がない)。自由なスイッチングを認められるようにするべきだ。そもそも毎月分配型などに切り替えるときに1回だけスイッチングを認められるという提言はおかしい。毎月分配型投信に切り替えるという判断が間違いだったときに修正する方法がない。

(3)年金の設計にもっと個人の意向が反映されるようにしてほしい

・前納期間をもっと伸ばしてほしい。例えば2年→10年

・前納を親などができるようにし、年金に関する贈与の贈与税を安くしてほしい。

国民年金の任意加入期間をもっと伸ばしてほしい。厚生年金と同じ70歳まで。

国民年金の任意加入手続きをもっと早くにできるようにしてほしい(今は60歳の誕生日の1日前以降しか受け付けてもらえないが、60歳の誕生日の1年前まで前倒しにしてほしい)

国民年金の加入期間をもっと伸ばせるようにしてほしい。例えば75歳まで。

・厚生年金の上積みを個人が任意にできるようにしてほしい。

・年代によって年金額が任意に変えられるようにしてほしい。

 例えば、現在、国民年金と厚生年金の合計額が9万円と予想されている人に対して、

 60代: 10万円×70%=7万円

 70代: 10万円×80%=8万円

 80代: 10万円×90%=9万円

 90代: 10万円×100%×=10万円

 100代: 10万円×110%=11万円

 と、年を取るにつれて金額が自動的に増えるような設計をさせてほしい。

(4)ねんきんネットによるシミュレーションをもっと充実・拡充してほしい

 ・離婚分割によるシミュレーション

 ・再婚によるシミュレーション

 ・任意加入によりいくら増額するかのシミュレーション

 ・企業年金iDeCo、NISA、私的年金の金額を反映し、それをもとにしたシミュレーションができるようにしてほしい。

(5)家族信託類似の制度を国又は都道府県・市町村に導入してほしい。有料で構わない。情報公開・監査が随時入るようにしてほしい。

(6)他の国の警察・捜査機関との連携を高め詐欺など経済犯の検挙率を高くすること、AIを利用して犯罪収益の行方を突き止め、はく奪した収益や犯人から得た罰金を被害者に返還するようにしてほしい。

 

5.まとめ

 以上のように、高齢者にプラチナNISAは無用なばかりか、今までに築き上げてきたNISA制度に対する信頼の根幹を揺るがす有害な制度である。高齢者対策は、主に年金制度の改善を中心とした改革により、対応してほしい。

 思いつく限りの提言を書いてみました。少しでも提言が反映されることを望みます。

インデックス投資ナイト(2024/7/6)に参加しました~その3~

にこいちです。当エントリーの最後になります。

 

3.第三部 30年後もインデックス投資で勝てるのか? -長期投資を続ける秘策と落とし穴について 大討論!-

Q(司会、カン・チュンド氏):長期投資を30年とすると、今から30年前は何をしていましたか?

中野晴啓氏(以下「中」):(衝撃の告白があったが自主規制)海外によく行っていた。当時日本のGDPが全世界の18%を占めていたということで、日本から来た投資家ということで大切にしてもらった。

たぱぞう氏(以下「た」):大学1回生だった。7つ受験して1つだけ受かりそこが本命だった。京都で一人暮らし、5年間の大学生活の始まりだった。

高井宏章氏(以下「高」):大学4年生で丁度日経新聞から内定が出たころ。その後、当時付き合っていた彼女と結婚し子供ができた。

Q:”オルカン現象”についてどう思うか?”オルカン現象”とは、新NISA1~5か月の流入6.9兆円のうち、eMAXIS SlimのオルカンとS&P500が29%を占める現象を指している。なぜこんなにオルカンに人気があるのか?

高:皆が名前を知っている投資信託を挙げていくと、中国(ちゅうこく)ファンド、グロソブ、オルカン中国ファンドは日本債券、グロソブは外国債券、オルカンは株式。3段階目でようやく株式投信になった。中身を知らないのに皆名前を知っている。しかし、社会現象というのはそういうもの。

た:今年は皆さん儲かってしょうがないんじゃないんですかね?「爆益おめでとうございます!」(笑)オルカンに投資をするのは投資が初めての人が多い。S&P500に投資する人は米国に寄せる人。自分のPFもほぼS&P500。

中:「オルカン」というブランディングの勝利。日本人は「パワハラ」「セクハラ」とか4文字に弱い。最近も仕事で全国行脚をしているが、オルカンの中身を知らない人が多い。「友達から『NISAならオルカン』と言われた」とか。これから下がる局面もある。しかし、多くの人は「オルカンなら儲かる」と思っているので想定しない事態が起こるだろう。

Q:グロソブはなぜブームになったのか?

高:グロソブのピークは2005年。そのころ為替が安定していたので、元金が減らないのに5%の分配金が出た。しかし、リーマンショック円高になり内外価格差がなくなった。グロソブの父(山内さん?)が退任したとき、グロソブにより日本人が初めて国際分散投資をした、入口としてはありだったんじゃないか、阿鼻叫喚も含めて投資という経験を得た、というような話をしていた。

中:オルカンもグロソブも旧国際投信出身者が作っている。旧国際投信はブームを作るのがうまい。

高:旧国際投信は旧野村。

Q:オルカンを薦められるか?

た:円の価値はこれからも下がり続ける。中期的に巻き戻ることがあっても下がり続ける。今、オルカンやS&P500などアメリカ株系に投資し、不動産などで借金をしているのは円の価値が下がっていくと考えているから。

Q:こういう人は長期投資に向いているとかあるか?コツはあるか?

た:自分は短期での売買、時期によってはデイトレもしていた。だが、米国は社債マーケットが飛んだときにトランプが介入するなどリーマンショックのときの学びを生かしていると感じている。20~30%のドローダウンを狙って投資するよりも長期投資のほうがよいと思うようになった。

中:つみたて投資家が最強。心のスタビライザー機能がある。下がっても鍛錬を積んでいる。投資における中野の7か条というものがあるが、7つ目は「将来に対する楽観がある人は強い」というもの。キャラはふわっとしている人が意外と強い。

Q:それは中野さんの女性の趣味では?(笑)

中:(苦笑)

Q:高井さんはほとんど売ったことがないと聞いたが?

高:日経新聞に勤務中は投資に制約があったので、ハイイールド債と金の積立をやっていた。制約もあり、売ったことはほぼない。「Buy&Forget」 含み益もほとんど見ない(2年に1回位)投資はそれしかやり方を知らない。日経記者は短期売買は禁じられている。

Q:あまり投資の勉強はしないほうがよいのか?

た:エビデンスが分かりやすいものがよい。例えば自分はS&P500をEPS20を切ったときにドカドカ買っている。NASDAQ100はよく分からないが、21世紀に入ってインターネット→スマホクラウド→AIの順に流行っていてこれらを支えているのは半導体。そのトレンドを抑えるならNASDAQ100。

Q:米国株は今高いか?過熱しているのでは?

た:EPSなら5000ポイントが目安。今は少し高い。とはいえ、懸念材料がこれだけ少ないマーケットも珍しい。

Q(会場に向けて):まだ2~3年しか投資経験のない人はどれくらいいますか?

A:(8人ほどが挙手)

Q:そうすると約8人ほどが暴落を経験していないことになるが、暴落したときはどうすればよいか?

高:投資の中でキャッシュポジションを作っている。コロナショックのときも買った。暴落するとチャンスにしか見えない(笑)。しかし、暴落中もずっと積み立てしていたほうがパフォーマンスはよい(苦笑)。しかし、安全装置としては優れていると思う。

Q:(たぱぞう氏に)2008年に日本株から撤退して米国株にしたのはなぜか?

た:円が強くなって1ドル80円を切った。為替だけで2割取れるなら強いと全部ドル転した。米国企業は売上、営業利益率がよい。逆張りよりも順張りのほうがよいと思った。

中:暴落については話を戻すと、事前に水瀬さんとも話をした。暴落に対応するには、胆力、投資を継続することが大切。リスクを半分にしたいならファンドを半分売ればよい。キャッシュをリスクを減少させるための装置と考えるとよい。

Q:自分の年齢に30年を足すとすごい年齢になる。インデックス投資は30年後も本当に大丈夫か?

中:自分がセゾン・バンガードを作ったとき、インデックス投資はマイナーだった。そのあと17年過剰流動性(金余り)があり、インデックスに投資したほうが合理的だった。しかし(今の立場でのポジショントークと思われるかもしれないが)、これからはインフレになり、いい会社が浮かび上がってくる。会社をしっかり選別したアクティブファンドが儲かるようになるのではないか、例えばマゼラン・ファンドのように。

高:今年2~3月、パッシブのほうがアクティブを上回った。しかし、人間に欲がある限りアクティブ投資は残る。それより、投資にお金が回ってくることが大切。インデックスにお金が回ってきてもそれほど歪みは出てこないと思う。

中:SBIと楽天の積立の8~9割はS&P500とオルカン。二社とも「赤字だ」と言っている。

た:インデックス投資にお金が流れるのはいいこと。それにしても、中野さんはアウェーなのに来てくれてるのはすごい。選択の自由を与えてくれるのが大切。

Q:30年後どこの地域にどういう投資をすればよいか?

高:どう転んでもいい方向でやる。オルカン、金など。30年後の世界が今よりもよくなると思うなら何らかの投資をしておいたほうがよい。

Q(高井さんに):パッシブとアクティブを半々みたいな話をしていたのは何?

高:外国株は全然知らないからパッシブ。日本株はある程度分かっているのでアクティブファンドを買っている。

た:30年後のアセットということだが、米国株と仮想通貨(ETF)を持っていたほうがよいと思う。アメリカは挑戦、変化を愛する国民性がよい。仮想通貨は中立性がよい。但し、仮想通貨は税制を早く変えないとダメ。

Q:日本の硬直性の理由は?

高:「銀行が一番偉い」という価値観がダメ。

た:変化、挑戦を尊重するような社会にしないとダメ。

中:仮想通貨については賛成。アメリカはROEを高める政策を取っており、金利を下げ続ける中ではそれが正解だった。しかし金利が上がっていく社会でレバレッジ経営はどうなのか?日本のように借金のない社会のほうが強いかもしれない。

Q:最後に一言

高:Youtubeを見てください!

た:投資をする人とやっていない人の格差は益々広がっていく。周囲の人にも投資を広めよう。

中:アクティブ運用の魅力を感じてほしい。

 

【感想】

・よく練られた質問ばかりで語り手・聴衆を飽きさせずさすがカンさん!と思いました。私はこの第三部が喧々諤々の議論で一番面白かったです。

・たぱぞうさん、中野さんの話は高度過ぎてよく分からない用語が出てくることもしばしば。勉強不足ですみません。。

・個人的には、長期投資を続ける秘策は、①完璧主義に陥らないこと(にぶくなること)、②(自分の心の中でいいので)目標を掲げること、かなあと思います。特に①が大事。100できなくても、大丈夫。10でも20でも前に進み続けようとすることが大切だと思います。

・長期投資の落とし穴は、30年もたつと自分も周囲の状況がめちゃくちゃ変わること。20歳は50歳に、30歳は60歳に、40歳は70歳に、50歳は80歳になります。30年の間に親は死んだり病気になったりしますし、自分の結婚・離婚や出産・子育てもあるかもしれない。そして子育てが始まってだいたい終了する期間だったりもします。30年の間いは自分や配偶者が大病や事故に巻き込まれることもあるかもしれない。住宅ローンだって普通は最長で35年ほどです。職業人生も普通40年前後です。30年後を予想して投資をするってちょっと無理なんじゃないかな?と思います。

・30年後も皆様に笑ってお会いできるといいな、そのためにもう少しがんばろう、そんなことを思いながら会場をあとにしました。

それでは、また!

 

 

 

 

 

インデックス投資ナイト(2024/7/6)に参加しました~その2~

にこいちです。続きを書きます。

 

2.第2部:投信選びの新しい目安、投資信託に義務化される「総経費率」とは何か? 信託報酬との違いと、残る課題とは?

(注)第2部では、壇上で田村さん作成の多くのグラフやリストがパワーポイントで表示されました。文字が多かったり小さかったりして、メモを取れない部分がかなりあったので、数値・内容についてはおおよそのものであり正確性は担保されておりません。おおよそこのような感じであったというレベルなので、ご留意頂けますと幸いです。

田村正之氏(以下「田」):「1990年1月から全世界株式に月3万円積立投資を続けた場合の2024年6月末の時点 値動きはMSCI ACWI指数(円ベース配当込みと同一だったと仮定)」のグラフによると、経費率0.1%(超低コストインデックス)の場合は6.8千万円、経費率2.2%(ラップ口座の代表的な数値)の場合は4.3千万円と大きな違いがある。

イーノ・ジュンイチ氏(司会、以下「イ」):信託報酬と総経費率はどこが違うか?

田:会社ごとに違う。例えばデータ使用料などを含めるかどうかなど。

イ:2024年4月から投資信託の「総経費率」の開示が始まったが、もうちょっとちゃんと経費の比較ができるようになるのか?

田:分野別の信託報酬と総経費率が示されるようになる。インデックスは信託報酬0.39と総経費率0.49とあまり変わりがないが、例えば新興国カストディ費用が高く、信託報酬1.57と経費率1.96と差がある。

イ:総経費率が信託報酬より大きい投信があると聞きましたが?

田:(リストを見せつつ)おおよそ資産総額が小さいと経費率が高くなる。資産総額が大きくても小さくても定額でかかる経費があるため。例えば、インド株やロシア株などは経費率が高くなるし、信用取引先物を使うと経費が高くなる。

イ:信託報酬の引き下げ合戦についてどう思うか?

田:新しく設定された投信については、第一次決算資料で総経費率を見てから投資したほうがいいように思う。ただ、バスケット取引をするため後からでないと売買委託手数料が判明しない(総経費率には入っていない)という問題がある。

イ:どうすればいい?

田:ベンチマークと比べたほうがよいが、ベンチマークは全ての人が見られるわけではないので基準価格に着目するとよい。

イ:一括投資か分散投資か?という論点については?

田:(グラフを見せながら)50歳からのキャッチアップの過去の成績でいえば、世界歌舞は最初の5年に全額投資したほうがより儲かるという結果が出ている。

 

【感想】

・一緒に連れて行った友人が最も面白かったと評価していたのが、この第二部でした。彼女は一括投資か分散投資か?という点について悩んでいたので、そこを田村さんがグラフで明快に説明してくださったのがよかったようです。

・個人的には経費率の違いが34年後にどの程度の違いになってくるかとか、総経費率が信託報酬より大きい投信のリストはなかなか衝撃的でした。特に後者では、総経費率が信託報酬の10倍くらいある投信もあって、2024年4月の経費率の開示義務付け前はずいぶん緩い制度だったんだな(ルール改正すばらしい!)と思いました。

・田村さんには今回のお話&グラフ・リストを書籍や記事にして販売して頂きたいと思ってます。あの場のトークだけで終わらせるのは大変もったいないです!

 

ここで、またいったん切ります。

インデックス投資ナイト(2024/7/6)に参加しました~その1~

皆様、こんにちは。にこいちです。

 

2024年のインデックス投資ナイトに参加してきましたので、その報告をしたいと思います。

 

日時:2024年7月6日(金)18:30~20:30(懇親会22:00まで)

場所:東京カルチャーカルチャー@渋谷

プログラム:

第1部:座談会「新NISA、私はこう使っています!」

 出演者:のり氏(司会)、セミリタイア九条氏(ブロガー)、節約オタクふゆ子氏(Youtuber)、佐々木京子氏(FP)

第2部:投信選びの新しい目安、投資信託に義務化される「総経費率」とは何か? 信託報酬との違いと、残る課題とは?

 出演者:イーノ・ジュンイチ氏(司会)、田村正之氏(日経新聞編集委員

第3部:30年後もインデックス投資で勝てるのか? -長期投資を続ける秘策と落とし穴について大討論!-

 出演者:カン・チュンド氏(司会)、中野晴啓氏、高井宏章氏(経済コラムニスト・YouTuber)、たぱぞう氏(投資ブロガー、YouTuber)

 

0.オープニング挨拶

 今回のインデックス投資ナイトが第16回目であること、リアル会場チケット140人分は売り切れ、オンライン参加者は200人以上と過去最高の参加人数である旨の説明がありました。また、第1回目からかかさず参加していた経済評論家・山崎元先生が今年の1月に亡くなったこと、山崎先生に見て頂くために壇上に山崎先生の席を作り、先生の著書2冊を席に置く(うち1冊は山崎先生の写真が表紙の大型本)とのことでした。先生のご冥福をお祈り申し上げます。

 

1.第1部:座談会「新NISA、私はこう使っています!」

Q:自己紹介と投資の目的を教えてください。

節約投資家Yotuberふゆ子(以下「ふ」):以前は借金もあった。2019年11月にFIREを目指して投資を始めた。

FP佐々木京子氏(以下「さ」):ブログをやっている。前職は投資信託の販売。商品と販売の方法に納得いかなかった。インデックスの積立等の相談に乗っている。老後のために投資をしている。

セミリタイア九条氏(以下「九」):2008年に投資を始めた。当時はVTもオルカンもなかった。IVVなど3つのETFを組み合わせてやっと全世界投資ができた。1年前に会社を辞めてFIREした。

ブロガーのり氏(司会、以下「の」):投資を始めて14年経った。それで、今年4月、家族4人でハワイに行けた!

Q:新NISAのつみたて枠をどう使っているか?

ふ:10万/月 オルカン

さ:全世界、新興国、先進国、日本に分けて投資信託

九:100円/月 オルカン

Q:新NISAの成長投資枠はどう使っているか?

ふ:20万/月 オルカン

さ:米国ETF、リート

九:オルカンを1月初旬に240万円買った。つみたて枠も120万円のうち119万8800円買った。

Q:旧NISAと変わったことはあるか?

九:旧NISAでいろいろ試した。8資産均等、個別株など。結局オルカンが一番よくオルカンでいいかなと思った。

さ:新NISAになっても特に変わりはない。

ふ:前とあまり変わらない。

Q:NISA以外で買っているものは?

九:2008年の投資開始以降、買ったものはそのまま持ち続けていることが多い。今年は米国債、日本国債を買った。

さ:日本国債を買っている。

ふ:日本・米国の高配当株やETF

の:昨年イーサリアムを7万円買って一時期15万円になったがその後10万円になった。

Q:つみたて投資と一括投資とどちらがよいか?

さ:セミナーや個別株の相談を受けると「NISA枠は早く埋めたほうがいいのでは?」とよく聞かれる。相談を受ける中でチャイナショック前に多く投資して損をした人をたくさん見ており「投資は自分の思い通りにならない」ことが身に染みて分かっている。なので、つみたてで時間分散したい。

ふ:私も分散派。フリーランスで収入に上下があるため。理論的には一括のほうが強いと分かっているが、心理的には分散のほうが安心。

九:年初に一括マックス。その分特定口座を売って資金を作っている。収入が高くて現金でNISAの生涯投資枠1800万円を積み立てられる人は別だと思うが。

の:特定口座を全部売ってNISAに乗り換えている。

Q: NISAに入る前の失敗談

ふ:投資を始めた当初短期で買って短期で売って10万円損した。

さ:退職しまとまった金があったとき父から勧められた投信を100万円買ったが30万円になった。そのあと毎月分配型投信を買った。そのあとインデックス投資に出会った。人から薦められたものを買ってはダメ。

Q:NISA枠の効率的な使い方は?

九:1800万円の枠を実質的に増やす方法がある。含み損が出ている銘柄を売って買い直すと含み損分の枠が増える。これを移動でやってくれるロボアドもある。

【感想】

・登壇者の年齢、性別、投資経験や職業などがバラエティに富んでいて面白かった。

・「インデックス投資ナイト」というイベントの性質上、新NISAの使い方としてはつみたて投資枠も成長投資枠もオルカン又はS&P500という回答に集約されるかと思っていたが、意外に回答がバラけていて興味深かった。

・つみたて投資と一括投資のどちらがよいか?という問いへの回答は、分散派が2人いたのが驚きだった。「一括投資のほうが論理的には正解」とはいわれているが、とはいえ、新NISA枠を使うか使わないかが大きな違いを生むので、ここはあまり悩みすぎず自分の好きなやり方、続けられる方法で無理なく新NISAを使い始めてしまうほうがいいのではないかと思った。

・失敗談について、包み隠さず「短期売買はダメ」、「人から薦められたものを(盲信して)買ってはダメ」、と話してくださったのがよかった。投資を始める際のハードルとしては、何がリスクが高く何がリスクが中程度か低いかが分かりにくいことがあげられるが、お話してくださった二人はリスクの高い例を的確に拾っていたと思う。

 

いったんここで切ります。

 

 

「趣味は4つ持つとよい」という話

皆様、こんにちは。お久しぶりです。にこいちです。

 

10数年前、私が某企業で働いていたころ、企業内研修がありました。某有名自動車メーカーの副社長まで務められた方がお話をしてくださるということで、社員一同、生真面目な面持ちで会議室に集まりました。

 

その固い雰囲気を察したのでしょうか、その元副社長さんが話してくださったのは「趣味を4つ持つとよい」というお話でした。それ以外にたぶん仕事上の真面目な話もしてくださったのですが、それは全て忘れてしまいました(申し訳ありません…)。

 

なぜ4つか? 答えは以下の表のとおり(実際には言葉で説明されました)。

 

  1人でやるもの 複数でやるもの
インドア
アウトドア

 

「このような組み合わせで4つの趣味を持つと、飽きずに趣味が楽しめて楽しい人生が送れる」というようなお話で大変印象深く、今でも覚えています。

 

具体例を挙げると、

①1人でやるもの×インドア:読書、ブログ書き、ネットで映画鑑賞、ヨガ、水泳

②複数でやるもの×インドア:室内スポーツ(バレー、バスケ、卓球)、語学、飲み会

③1人でやるもの×アウトドア:散歩、ジョギング、街歩き、サイクリング、軽登山

④複数でやるもの×アウトドア:アウトドアスポーツ(テニス、海水浴)、旅行

などなど。

 

もちろん上記の分類は絶対ではなく、例えば散歩は1人でやっても2人以上でやってもできるものですが、1人でもできるものを基本「1人でやるもの」に分類しています。

 

私はどちらかというと、①1人でやるもの×インドアに趣味が偏りがちなので、②③④もちょっとずつ取り入れるようにしています。いろいろな世界に触れるのは好奇心が満たされて視野が広がり、とても満足しています。

 

皆様はいかがでしょうか?「自分は4つもない!」なんて心配する必要はないですが、あまり聞いたことのない面白い観点だと思ったのでご紹介する次第です。人生いろいろありますが、できるだけ楽しい人生を送りたいですね。

 

では、また!

「新しいNISA×未来プロデュース HOP編(2023/12/18)」に参加してきました~その2~

皆様、こんにちは。にこいちです。昨日の続きを書きます。

 

3.本編

(4)「NISAを始めてみよう」

川口:NISAには2つある。1つはつみたてNISA(来年からはつみたて投資枠)。もう1つは一般NISA(来年からは成長投資枠)。つみたて投資枠のほうが始めやすい。たとえば毎月1万円ずつ投資していくと、値段が高いときには数量が少なく、低いときには数量が多く買えて、平均単価が下げられる。また、つみたて投資枠の商品は長期のつみたてに適した一定の条件を満たした投信だけが選ばれている。世の中に投資信託は6000本位あり、その中から選ぶのは初心者には特に大変。しかし、つみたてNISAは272本(直近で登録されているもの)であり、選びやすい。金融機関によっては、もっと商品が絞り込まれている。

しゅんP:自分がつみたてNISAを始めたのは、商品が絞られているから。今の現段階だとプラスになっている。来年からは月5万円積み立てるつもり。シミュレーションすると利回り5%位。

質問:だとすると、しゅんPさんが60歳になる20年後にはいくらくらいになっているか、シミュレーションしてみて!

本田:60万かける20年ということは1200万円?

浦野:1000万円くらい?

しゅんP:では、こちらのシミュレーションのグラフをご覧ください(※スクリーンにグラフを映し出す)。運用結果は2055.2万円、運用収益は855.2万円。元本は1200万円なので、1.7倍になっている。海外旅行にも行ける!

川口:運用収益が約855万円ということで、普通に投資すると、170万円の税金がかかる。だけど、NISAだと運用収益がまるまるしゅんPさんのものになる。20年に近づけば近づくほど黄色い部分(=収益の部分)が増える。これが時間を味方につけるということ。ただし注意してほしいのは、リスク。投資においてリスクとはブレを意味する。年によって運用利回りが5%を超えることもあれば、5%よりも低いこともあるということ。

本田:毎月5万円を投資しているとその5万円がなくなるということはないのか?

川口:投資信託は、大きな袋の中に株式がいっぱい入っているようなもの。1社が破産しても大きな影響を受けない。

こが:リスクが分散されているということか…。

北村:プロが選んだ商品で始めるのがよい。

武藤:自分は一般NISAで投信と株式をやっている。いろいろな外国に投資している。

米国5割、日本4割、期待している国:残り。ここでクイズ。この私が「期待している国」とはどこでしょう?ヒントは経済成長著しい国。

浦野:南アメリカのほう?東南の方?

しゅんP:韓国?

浦野:タイ?

こが:インドネシア

武藤:もうちょっと削って!

こが:ネシア?

司会:そっちかよ?!(皆、爆笑)

こが:インド?

武藤:そう。「インド株が来ている」という話を聞いて始めてみた。

質問:初心者に海外投資はハードルが高くないか?

川口:海外投資には為替の影響があることに注意。また、海外には先進国と新興国があるが、新興国は経済不安や政治リスクが高くブレが大きいことに注意。

質問:つみたてをする際の一番のポイントは?

川口:つみたて投資にはコツがある。そのコツとは「長期・積立・分散」の合言葉。投資はいいときも悪いときもある。時間を味方につけることが大切。株は一番安いところで買い一番高いところで売ることが大切だが、それをやろうとすると本業の仕事に影響する。積み立てることで平均単価を下げることが大切。また、分散で何があっても他のものでリカバリーできるようにする。

質問:これからNISAデビューする人に必要な心構えとは?

しゅんP:メンタルがブレてはいけない。つみたてるといいときも悪いときもある。

武藤:長くコツコツが大切。私も株式投資は1万円、つみたては3000円から始めた。

森重:少額からチャレンジすること。少しずつ成功体験を積み重ねる。

北村:株価を気にせず、長期・分散・積立で楽しく気楽に。

川口:三つの余裕が大切。1つ目は資金の余裕。投資は余剰資金で。2つめは時間の余裕。悪いときでも続けられるように。3つ目は心の余裕。下がったときも「たくさん買える」と思えるようにする。

浦野:長期間で投資できるということで安心した。

本田:安い金額を買う、成功体験を積み重ねるということですね。

こが:賭け事(ギャンブル)と投資が全く違うことがわかった。

浦野:毎月いくらずつ積み立てればいいか?

しゅんP:少ない金額、例えば月1000円から始めてみては?

武藤:ドキドキしない額がよい。

川口:そのとおり。

浦野:500円にしようかな?(笑いが起きる)…700円にしておきます(再び、笑いが起きる)

質問:おさらいポイントは?

川口:投資にはリスク(ブレ)がある。自分のライフプラン、マネープランを考えて、自分のお財布事情に合わせて投資してください。NISAという税金のかからない枠をうまく利用してください。

こが:銀行の貯金だけでは不安だったので、今日はNISAの勉強ができてよかった。OWVの二人は、このイベントが始まったときと比べてどう?

浦野:別人に変わった。

本田:NISAの先輩、にいさんたちに習って自分たちでも始めてみようと思います!

司会:(※再度、つみたてワニーサのキャンペーンの応募を促す。また、本イベントの第2回STEP編の申し込みが12/18午後8時より応募開始したことを告げて、終了)

 

4.個人の感想

・芸人さんが中心の進行で、初心者にも楽しく分かりやすい内容となっていた。グラフなども必要最低限度で、初心者にもなじみやすい雰囲気だった。

・参加者に若い女性が多く、世代交代の風を感じた。普段の金融庁のイベントは中高年の男性が多くマニア向けの内容だったため、嬉しい驚きだった。

金融庁の職員さんも、若い世代が中心となって(20~30代)、入場整理をしたり、会場の端から端まで走って伝言を伝えるなど、がんばっていた。

・司会の2人が少し準備不足。最初と終わりは、パワポを印刷したものを棒読みしている感じだったので、次回以降はもう少しナチュラルな感じで話すようにしたほうがよいと思う。間違えないかどうかが心配なのかもしれないが、そのへんは日ごろ鍛えたトーク力で補えると思います。

 

以上で報告を終わります。

長文をお読み頂き、ありがとうございました。

それでは、また!