投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020に投票しました。

遅くなりましたが、投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020に投票しました。

 

迷いに迷った挙句、某ファンドに全振りしました。今回は、投票内容を開示するのは止めようと思います。昨年は、皆のブログから勝手に数字をカウントした記者さんが予測記事を書かれて、あまりいい気持ちがしなかったような記憶があるので。

 

東京生まれなのにアンチ巨人、車もトヨタよりホンダ・日産が好きと言ったら、分かる人には分かるかな?

 

発表の日を楽しみにしています。皆に会えず残念だけど、お互い、コロナ禍を生き延びましょう。

お勧め本「新版 一生モノの勉強法 理系的『知的生産戦略』のすべて」鎌田浩毅著

まだまだコロナ禍は続いています。世界中で、感染者数は454万人を超え、死者も30万人を超えましたが、皆様、ご無事でお過ごしでしょうか?にこいちです。

 

先日、行きつけの本屋さんで平積みになっていた「新版 一生モノの勉強法 理系的『知的生産戦略』のすべて」鎌田浩毅著(ちくま文庫、本体価格800円)を読んでみたところ、ものすごくいい本だったので、今日はそのご紹介をしようと思います。

 

表紙と帯はこんな感じ。

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「新版 一生モノの勉強法 理系的『知的生産戦略』のすべて」の表紙&帯

著者は、東大理学部→通産省→京大大学院→京大教授(理学博士)というエリート中のエリート。ご専門は火山学・地球科学だそうで、2030~40年ころに発生が予想される「南海トラフ巨大地震」の研究などをされているようです。しかし、そのご興味の幅は広く、「論語」を始めとした中国の古典文学であったり、40代でマーケティングなどを学ばれたとのこと。

 

こういう背景の先生だから、さぞかし難しい文章なんだろうなと覚悟しましたが、全然そんなことありません。文章は平易で明快。しかも、写真・図や表が豊富で分かりやすい。目次も大見出しと中見出しに分かれているし、索引も充実している。読みやすい本のお手本となるような本です。

 

ターゲットとする読者層も幅広い。試験のヤマの当て方や本の読み方など中学生、高校生でも役立つのだろうなという部分もあれば、「ビジネス書は全部読み通さなくてもよい」など、ビジネスマンに役立つような内容も含まれています。

 

とりわけこの本が素晴らしいところは、勉強は戦略的にし、「好きな勉強」にこだわりすぎるな、無理だと思った勉強は捨ててよい、と明言されているところです。

 

勉強は真面目にやりましょうとか、新聞は隅々まで読みましょうとか、真面目さ&ひたすら努力をすることを強調する本は多いのですけど、この本は手帳や資料の整理法や勉強をする際の力の入れどころ・手の抜きどころのノウハウを写真などで具体的に見せてくださるところが秀逸です。いらないところは手を抜け、と言われても、どこを手を抜けばいいのか分からないんだよな~、と悶々と悩んでいらっしゃる方(私も!)の目から鱗がポロポロ落ちる内容です。

 

例えば、「線を引く、書き込む・・・・・・本は文房具として使い倒せ」、「新聞は『見出し』と『出だしの5行』で十分」など、新聞界・出版界の人にはあまりウケないだろうな、というノウハウが開示されています。

 

また、例えば、先生の手帳の中身は75頁の写真で紹介されてますし、机のまわりに常備している勉強道具一式は119頁で紹介されています。ノート(126頁)やクリアファイルの使い方(137頁)も写真で紹介されています。これらの写真は必見です。写真を見るためにこの本を買っても惜しくないです。

 

学校や会社でも、ここまで懇切丁寧に勉強や情報の整理の仕方を教えてくれるところはありません。

 

勉強法や整理法の本としては、梅棹忠夫先生の「知的生産の技術」(岩波新書)とか、野口悠紀雄先生の「『超』整理法」などが有名でしたし私も感銘を受けましたが、鎌田先生の「一生モノの勉強法」はこれらの本を凌駕する内容でした。

 

学生、ビジネスマン、リタイアラー、広く何らかの勉強をしている方に広くお勧めします。是非、今年の1冊にしてください。

 

 

 

 

 

 

中国語講座を聞いています

皆様、お久しぶりです。にこいちです。

 

コロナウィルスの感染拡大がひどいですが、いかがお過ごしですか?全世界の感染者は約86万人、死者も4万2000人を超えているそうで(ジョンズホプキンズ大学調べ)、暗澹とした気持ちでおります。感染拡大に寄与しないよう、三密(密閉空間、密集場所、密接場面)を避け、ひきこもる毎日です。

 

さて、ひきこもるだけですと気分も晴れませんので、今日は、中国語の勉強の話でもしようと思います。とはいっても、私がやっているのは、平日の毎日、NHKのラジオを聞くだけです。

 

3年前から、朝は午前8時15分、午後は10時15分から、NHKの「まいにち中国語」という講座を聞いています。(日曜日午前11時から5回分の再放送もありますが、私は聞けていません。)4月~9月、10月~3月の半年ごとの講座で、1回15分です。

 

2018年4月期 李イツ(車偏に矢)倫先生

2018年10月期 高木美鳥先生(2017年4月期の再放送)

2019年4月期 南雲大悟先生

2019年10月期 李イツ倫先生(2018年4月期の再放送)

2020年4月期 佐々木勲人先生

 

(1)李イツ倫(リ・イツリン)先生の講座の特徴

・日中のハーフ・李葉子ちゃんが中国の祖父母を訪ねて一緒に出かけたり、近所の潤希くんと恋に落ちたり、というストーリーに乗っ取って会話や文法を学ぶ形式。

・中国語らしいイキイキとした表現を学ぶことができる。

・冒頭の、アシスタントの姜海寧さんと徐捷さんとの小会話がアクセントになっていて和気あいあいとした楽しい雰囲気が伝わってくる。

・イラスト(高橋なおみさん)が細かい描写までうまくて、ほのぼのする。

(2)高木美鳥先生の講座の特徴

・日本人が使うであろう表現をバラエティー豊かに紹介してくれる。

・エクササイズでピンイン(発音記号)の書き取りをたくさんやらされる。耳が鍛えられ、ピンインには強くなる(初心者にはつらかった)。

・無駄口は一切なしのスパルタ授業。

(3)南雲大悟先生の講座の特徴

・文法を順を追って説明してくれるので、分かりやすい。類似の文法事項は整理し連続して説明してくれる。

・固めるアレンジ&ワイドというコーナーが秀逸で、1~3文字程度のごく単純な文を、どう文字を増やして複雑化していくかを見せてくれる。アイディアの勝利。

・単語を基本的なものに限って使い回してくれるので、挫折しにくい。

 

 今期の佐々木勲人先生の講座はまだ始まったばかりなので特徴が分かりませんが、「使ってみましょう(説説看)」というコーナーで紹介されている文章が実践的でいい感じです。

 

 今期はこの講座に加えて、月火曜日午後10時からの「おもてなしの中国語」という別講座も聞くことにしました。内容は「まいにち中国語」よりも高度ですが、テキストにはカタカナで発音がふってあるので、ピンインに慣れない人、とりあえず中国語の文章を覚えて接客などに使ってみたい人にはこちらの講座のほうがいいかもしれません。

 

 「まいにち中国語」のテキストは495円と、半年分(1期分)なら2970円ですし、年間でも5940円です。飲み会代2~3回分で1年勉強ができるので、安上がりな余暇の過ごし方だと思います。また、この講座を聞くために定時に起きるので、1日のリズムが作りやすいです。

 

 リタイアして余暇に何をすればよいか迷っている方、コロナによる引きこもりで鬱々としそうな方は、是非NHKラジオ講座を聞いてみてください。私は中国語を選択しましたが、英語はもちろん、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ハングル、ロシア語などもあります。語学は自頭の良さがなくても時間をかければ何とかなる(ような気がする)学問なので、始める年齢を気にしなくていいのも利点です。

 

 なお、私は見たことがないですが、テレビ講座も楽しそうですよ。

 

 では、また!

 

 

 

 

 

 

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019の表彰式&懇親会に参加しました。

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019の表彰式&懇親会に参加しました。

 

Ⅰ.表彰式

1.概要

・年月日:2020年1月18日(土)

・場所:きゅりあん(品川区総合区民会館)小ホール

・チケット代:1500円

・式次第:

 第一部 14:30~14:50

 「かしこい投資家なら知っておきたい!公的年金 3つのポイント」

  慶応大学商学部教授 権丈善一先生の講演

 第二部 14:50~15:35

 「みんなの【声】を聞いてみよう!個人投資家が注目ファンドに寄せる『熱いコメン

  ト』一挙紹介!!!」

 第三部 15:35~16:25

 「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019 発表と表彰式」

 

2.第一部 権丈善一先生の講演

権丈先生が早口だったのと、内容が年金ということで、あまりメモは取れませんでした。が、権丈先生のご厚意で説明に使われた資料のURLも公開されました。しかし、年金の話は難しい・・・。

(1)公的年金は「保険」である

公的年金とは積立式ではなく賦課方式の「保険」であり、日々の効用の増加(=安心して暮らせる)に意味がある。

(2)Output is Central(生産物が中心)

・積立方式も賦課方式も、少子高齢化の影響を受けるので、それほど差はない。

(3)支給開始年齢の引き上げと支給開始時期(年齢)の自由選択制はぜんぜん違う

公的年金はいつから支給されるかを60歳から70歳まで自由に選択できる制度。

 

3.第二部

・カン・チュンド先生と島田知保さんが、注目ファンドに寄せる個人投資家のコメントを紹介してくださいました。スピード感あふれる司会でした。

・アクティブファンドに対するコメントもかなりの分量が紹介されていて、主催者の皆様の苦労(全体としてのバランスに配慮)が伝わってきました。

 

4.第三部 

・ブロガーのイーノジュンイチさんと女性アナウンサー(名前が聞き取れませんでした。申し訳ありません。)が司会。5人のブロガーが1位から5位までのプレゼンターとなりました。

(1)11~20位まで

20位 eMAXIS Slim 新興国インデックス

19位 野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型

18位 eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

17位 野村つみたて外国株投信

16位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

15位 結い2101

14位 ひふみ投信

13位 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

12位 農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資 おおぶね

11位 たわらノーロード 先進国株式

(2)6~10位まで

10位 SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

9位  バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

7位  グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)

7位  セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

6位  楽天・全米株式インデックス・ファンド

(3)5位:eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

三菱UFJ国際投信マーケティング担当のフジシロさんが御礼の挨拶を述べました。学生のときにeMAXISを見て三菱に入った、今後も投資家との接点を大事にしていきたいとのことでした。

(4)4位:〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド

ニッセイアセットマネジメントの常務取締役上原秀信さんが挨拶を述べました。「このファンドは、1位→1位→1位→2位→2位と来て、今年は4位。これが私が壇上に上がる最後になるかもしれないので、このシリーズにかける想いを話したい。2013年6月にこのシリーズを立ち上げた。シリーズ全体で2100億円(2019年末)、この商品だけで1580億円。購入してくださった人が利益を得るよう、このファンド自体の信託報酬を引き下げてきた。誰一人取り残さないようにという想いから。SDGsでは「明確に誰一人取り残さない」ことが明記されているが、当ファンドはSDGsに明記される前から「誰一人取り残さない」を掲げてきた。2015年11月に最初に信託報酬の引き下げをやった。今の信託報酬引き下げ競争の先鞭を切ったのは当社。ニッセイに所属する陸上の桐生選手が10秒を切ったのと同様の率まで下げろという話もあった。既存のファンドで信託報酬を5回下げてきている。信託報酬の引き下げは販売会社をクリアしないと達成できない。0.999まで下げた後、他社にアジャストされて正直困った。が、まだ公表していないことを今日言うこととする。更に2月から大幅に信託報酬を下げる。0.0930(税抜)とする。このようなことは販売会社がOKしたからできることを顧客の皆様にも了解してほしい。引き続きこのファンドを支持してほしい。でないと来年からこの壇上に登れなくなる。」

※上原さんの熱意の伝わる挨拶の言葉でした。ファンの期待を裏切らない神対応で、このファンドに投票してよかったなと感じました。

(5)特別賞

①最多入賞賞 10位以内11回

・セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

・バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

②ジャンプアップ賞 昨年20位以内の中から最も順位を上げたもの

農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資 おおぶね(19位→12位)

(6)3位:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

三菱UFJ国際投信のミナカさんが挨拶を述べました。「運用コストを下げる努力をしている。また、ベンチマークとの連動性向上を図っている。例えば、発注先を選定する際にコンペを行い最も安い所に依頼するなど。また、マザーファンドが6000億円あるので規模のメリットを生かすなどしている。」

(7)2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

三菱UFJ国際投信のグシケンさんが挨拶を述べました。「昨年の8位から今年は2位に浮上した。ジャンプアップ賞を取れなかったのは悔しい。Slim設立以来3年、販売会社の力なくしては達成できなかった。個人投資家の声は運用会社にも販売会社にも届いている。ブロガーの皆さんのコメントを書いた色紙は共有していく。今後もブロガーの皆さんの声をお待ちしています。」

(8)1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)

三菱UFJ国際投信の代田秀雄常務が挨拶を述べました。「2年連続1位を守れた。ニッセイの上原さん、たわらはいいライバル。これからも競争で盛り上げていくことにより資産形成を世の中に広めていきたい。昨年多くの人が積み立てを始めたのではないかと思う。そういう人達が成功体験を周囲の人に広げていくだろう。資産形成は続けることが大事。この商品も末永く使ってほしい。途中、あきらめないよう情報を発信していきたい。今年やりたいことを述べる。自分は長野県出身だが、台風でりんご畑がやられた。また、スキー場には雪がない。オーストラリアでの火事もある。気象条件が変わってきている。資産運用している立場としては炭素排出量の削減に取り組み、皆に広げていきたい。TOPIXや外国株の指標のETFやファンドなどにESGなどの活動でストレスなく参加できるようにしていきたい。少しでも低い手数料で参加できるようにしたい。人類が直面している事に対応していきたい。」

(9)イーノさん総評

「フェアに投票して頂くことを心掛けている。投票もブログも人の眼でチェックしている。毎年投資環境はよくなっている。来年もよくなるといいと思っている。1年楽しみにしている。」

(10)コメント

eMAXIS Slimとバンガードが強かった。特に、eMAXIS Slimが1位から5位中、4位以外のすべてを占めていたのが印象的でした。投資家の皆様が一番気にされるであろう信託報酬が低いファンドに人気が集まった印象です。情報開示の豊富さやトラッキングエラーなど、信託報酬以外の評価枠もほしいです。信託報酬に評価が偏りすぎているように感じます。

・個人的には、特別賞が面白かった。特に、最多入賞賞で、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとVTが評価されたのがよかったです。つみたてNISAなど長期の積立投資のための制度が整ってきているのですから、 長期で積み立てるのに適していると推察される、長く人気を維持しているファンドがもっと評価されてもいいと思います。

・ニッセイの上原さんの熱いコメントと三菱国際投信の代田常務の一歩スタンスを変えたコメントが対照的で面白かったです。ニッセイさんは、もっとブロガーと交流会をするなど、情報交流の姿勢や熱意をアピールしてもいいんじゃないかなと思います。1年に1回のFund of the Yearでのアピールだけだと物足りない感じです。

・17位と19位に野村のファンドが入っているのが意外でした。Twitterでは見かけないファンド名でした。販社が強いファンドは意外と人気があるということなのでしょうか?

 

Ⅱ 懇親会

1.概要

・時間:17時10分から19時10分まで

・場所:Alice aqua garden品川

・チケット:5,500円

2.内容

・テリーさん、虫とり小僧さんが司会を務めていました。お二人とも元気なので、場が盛り上がっていいですね。

・事前に配られた数字を抽選して景品を当てるなどのコーナーもありました。景品には株主優待券があるなど、さすが投資家の飲み会は一味違い、面白かったです。

・お料理はおいしかったけど、お酒&ノンアルコールの飲み物が少し少なかったかな?足りない場合にはメニューからオーダーしなければならないシステムだったらしいのですが、あまりそのシステムが知られておらず皆まごついていました。

・初めて来られた方ともお話できて楽しかったです。どう見ても30代半ばにしか見えない同年代とか、どうやったらその若さを維持できるのかもっと秘訣を伺えばよかった。

・権丈先生や竹川美奈子さんのコメントもあり、格調が高かったです。

・今年は女性が少ないかも?有名ブロガーの参加が少ないかも?との声がありました。たしかに言われてみればそうだったかも。

 

Ⅲ まとめ

表彰式も懇親会も、スタッフの皆様の熱意のこもったイベントでした。楽しいひとときをありがとうございました!

                                    以上

 

 

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019に投票しました。

ちょっとバタバタしているので、今日は手短に。

 

締め切りギリギリの11月30日に、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」に投票しました。

 

今回は、ニッセイアセットマネジメント:〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式ファンドに3票、セゾン投信:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに2票を投票しました。

 

ニッセイ外国株式は、1つのファンドで信託報酬を下げ続けてきた実績を評価しました。セゾンBGFは、情報公開に向けた情熱(1か月に1度必ず書面で報告してくれますし、定期的に、一般向けの説明会も開いてくれてます)を評価して。

 

eMAXIS Slimシリーズは迷ったけど、投票を見送りました。私は、Fatの持ち主なんですが、換金なしでスイッチングさせてくれないんですよね。そこが一番のマイナスポイントで、ここが改善されないと今後投票はできないかな・・・。代田常務や社員の皆さんは、紳士・淑女だし、勉強熱心だし、説明もお上手だし、言うことないのですが。昔からのeMAXIS ファンをもっと大事にしてほしいな、という気持ちです・・・。

 

今日はここまで。

 

では、また!

 

 

FIWA(特定非営利活動法人)設立セミナーに参加しました。

みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA、特定非営利活動法人)の設立セミナーがあり、興味があったので、参加してきました。

 

1.設立セミナーの概要

・日時:2019年11月21日(金)午後7時~11時(?、途中で抜けたため終わりは不明)

・場所:浜松町駅近くのビルの会議室

・参加者:主催者側も含め100人位。背広組多し。

・第1部は着席のセミナー形式で、午後7~8時。第2部は別の部屋に移り、立食パーティー形式。

・会費:5000円

 

2.FIWAの概要(当日配布されたパンフレットと主催者からの聞き取りによる)

・理事長は岡本和久氏(CFA®)、副理事長は岩城みずほ氏(CFP®)及び原田武嗣氏(CFA®)。

・CFP、AFPといった専門家を対象として、会員や寄付者を募集する。

・主な事業としては、①生活者と専門家のサロン的セミナーや勉強会を開催したり、②FIWA通信「インベストライフ」を刊行したり、③会員(正会員、準会員)の認定を行ったり、④物販を行うなど。

・会員・準会員からの会費は年間1万5000円程度を考えている。

 

3.第1部の内容

(1)岡本和久氏挨拶

今日は天候が悪い中おいで頂き、ありがとうございました。が、雨降って地固まると申しますので、創立セミナーを開く日としては悪くないと思います。この会のビジョンですが、皆さまにお金の心配をしないですむようになってほしいということです。今年、老後資金の2000万円問題が話題になりました。若い人は積立投資をすればよいですが、ミドルエイジ以上が問題です。そういうとき、助けになるのがアドバイザーと考えています。また、アドバイザーが1つの職業として成り立ってほしいと思っています。会の名称であるFIWAについて説明します。FはFiduciaryのFで、相談者の利益のために忠実(Fiduciary)なアドバイスをするということです。IはIndependentのIで、利益相反のない独立したアドバイスをするということです。WはWealthのWで、ライフプランに基づく資産全体のアドバイスをするということです。AはAdvisorのAで、知識、経験、倫理観と行動規範に基づく専業アドバイザーということです。この会を作った目的の第1は、アドバイスの質を高めるということ、これならお金を払っても価値があると思って頂くようにすることです。第2は、生活者に正しい知識を持ってもらい、アドバイザーとの間に、生産的・合理的な会話が成り立つようにしたい、ということです。会員としては、正会員、準会員、友の会の3種類を設けようと考えています。(注:ここで、FIWAの倫理規範についての説明や、職業行為基準についての説明がありましたが、ノートが取れませんでした)。さわかみ投信が立ち上げられた当時、投信への投資がこんなに大きくなるとは思わなかった。アドバイザー事業も同じで、5年、10年経って、こんなに大きくなったと思えたら嬉しいです。年齢的に、最後のご奉公と考えており、全力でやっていきたいと思います。日本の資産運用の質的な向上に努めたいと考えております。

 

(2)ここで、岡本氏、永沢裕美子氏(Foster Forum)、田村正之氏(日経新聞)、今井利友氏(国家公務員)、岩城みずほ氏(CFP®)が壇上に上がり、岩城氏の司会で、トークに入りました。以下、発言の概要を記載します(注:皆様早口のため6割程度しかメモれず。ちょっと意味が通らないところがあるかもしれませんが、ご容赦ください)。

 

Q FIWA設立に当たり一言。

田村氏:アドバイスにお金を払うという雰囲気がない。客から見て、アドバイスをする人と商品を売る人の見分けがつけばよいと考えている。

永沢氏:岡本さんとは20年以上の付き合いになる。岡本さんのやることは10年早い。時間がかかるかもしれないが、要望はある。お金を払ってもよいと思われるアドバイスができるかどうかだと思う。信頼できる金融商品が求められている。がんばってほしい。

今井氏:2013年に初めて独立アドバイザー(注:Independent Financial Advisor、IFA)を知った。2014年にNISAを始めた。そのとき、イギリスに調査に行った。金融商品を売るルートとしては、一番目に●●(注:すみません、聞き漏らしました)、2番目にIFAが仲介する販売だと聞き、そんなにIFAが仲介する販売が多いのかと驚いた。IFAに、どう(仕事をして)食べているのかを質問したところ、20歳のころから顧客の資金を預かって運用したところ何十億にもなったので、その中から食べているということだった。長年の信頼が大切だということだった。日本ではIFAがないが、日本でもやらなくてはいけない、作っていかなければならないと思い、今回参加した。

岩城氏:今までこういうことを本気でやろうとした人がいなかった。最近、30~40代でわざわざ相談に来る。他のFPに相談したら金融商品を売りつけられ、不信感を持ったので相談に来たという人もいる。費用と払っても効果的に資産運用したいという人が増えている。しっかり受け止められるようになっていきたい。

岡本氏:「できない」と「しない」とは違う。このアドバイスならお金を払いたいと思えるようにしたい。

 

Q2個人投資家は難しいことは分からない。商品選定だけでなく、商品を買ってあげるところまでやらないといけないのでは?という意見があるが、どうか。

田村氏:お客によってはアドバイスをもらっても投資に踏み出せない人もいる。また、下がったときに売るのを止めたり、リバランス(買い増す)をやる人が必要になる場合もあると思う。そういうサービスを求めるお客さんとそれに応えるIFAが組み合わされるとよい。しかし、IFAでも回転売買を勧める人もいる。株や投資信託を買ってくれる中から手数料をもらっている。商品を売らないアドバイザーの認定を行うことが大切。イギリスでは、2012年に法律の転換があった。IFAはお客からの収入だけに限定し、金融機関からお金をもらうのを禁止するようになった。日本でもそのようにしたらと金融庁に言ったが、変革が大きいと躊躇された。しかし、お客だけからお金をもらいというのが世界的な流れである。

永沢氏:岡本さんのところに所属する某さんは、お客さんの口座開設から実際に取引するところまで面倒を見、また、取引報告書の見方まで教えてあげるというサービスで喜ばれた。人によっては、銀行で相談したり投資セミナーで相談すると、利益相反を感じる。それを感じない形で投資できるようにするべきでは。中立していて、手をとって伴走してくれる人が必要なのでは。そういったところを期待している。

今井氏:「アドバイザー」という言葉が曖昧なのが問題。FP、銀行、保険業者・・・、皆アドバイザーと呼ばれる。しかし、もっと身近なアドバイスをできる人が必要なのではないか。投資口座の開き方、保険や年金をどれだけ入ればいいのかなど、もっと寄り添う形でアドバイスをする人が足りない。そういう寄り添えるアドバイザー、例えばFPを増やしていきたい。

岩城氏:商品を売ってあげることまで必要という人もいるが、そうは思わない。

岡本氏:商品を販売する人はプロの販売人であってほしい。アドバイザーはプロのアドバイザーであってほしい。たとえば、肉屋と栄養士はどちらが偉いかということではなく、違う職業である。

 

Q FPは20万人いる。その中で、区分けをするのはおかしいのでは?という疑問があるが、どうか。

田村氏:「独立系」というとき、利用者の味方であるとは限らない。FPの倫理規定では「商品を売るならそれを開示しろ」となっているが、誰もやっていない。先日、若い女性からマンションの投資の営業電話が来たのでその会社のウェブサイトを調べてみたら、営業マンが皆FP3級の持ち主ということだった。FPだからこそ商品を売らない、Fiduciaryということが大切ではないか。

永沢氏:FPとFIWAが目指すものは違うのではないかと思うので、質問者の意図がよく分からない。FPは試験を受けて知識や技能を得るもので、それはそれで大切。FPにもっとやってほしいのは、ケーススタディ、すなわち顧客がどういうときに満足し、不満足に感じるのか、もっと研究してほしい。何がトラブルの元かなど。高齢者のボタンの掛け違いが多いが、自分たちのところでも繰り返さないようにしたい。具体的な経験をFIWAで共有してほしい。

今井氏:FPの見える化が必要。相談者にはどういうFPなのかが分かりにくい。ISAをイギリスに調べに行ったとき、金融機関も調べた。金融機関はブランド化に力を入れていた。すなわち、金融機関はISAで変なものを売らないように気を付けていた。日本でも、NISA導入時ブランド化を提案したが、必ずしも顧客のためではなく金融機関のキャッチセールスに使われることも多かった。これからどう信頼を得ていくか。皆の力を借りたい。

岩城氏:CFP、AFPの得る収入がFeeだけかどうか、開示しなければならないのに、あまり守られていない。見える化をすることが大事。

岡本氏:FPにもいろいろな人がいる。それぞれ職務に忠実であってほしい。1975年にNYに行き9年アナリストの仕事をした。その後日本に帰国し、永沢さんと合った。1990年に外資系の年金運用をした。2005年に投資教育を開始した。「10年早い」と色々な場面で言われてきた。今度も長期戦を覚悟している。最低限のコストで持久力をもって続けていきたい。

 

4.第二部の概要

・前方スクリーンで、FIWAの設立にお祝いを述べる方々の動画が放映されてました。さわかみ投信会長澤上篤人氏やセゾン投信社長の中野晴啓氏など。

・途中で、アドバイザリーボードメンバーのほぼ全員が壇上にあがり挨拶をされていました。社会保険労務士、税理士、司法書士、弁護士、大学教授など(公認会計士の方とアートディレクターの方が不在だったように記憶しています)。

・途中、「みずほの部屋」と題して、岩城氏がインタビュアーを務め、THEOの中村仁社長と対談する場面もありました。

・いずれも、立食パーティー中の中だったので、詳細な内容は覚えていませんが、皆さま、主に岡本氏や岩城氏の魅力に惹かれて手弁当でかけつけたという雰囲気でした。

・某つみっぷやブロガーミーティングでお世話になった方々の顔もちらほら。ブロガーは滅茶苦茶少なかったです。私以外に顔を拝見したのは、もう1人位。スーツを着ていない私はかなり浮いていたかも(涙)・・・。

 

 5.感想

・基本理念はすばらしく、応援していきたい活動だなと思いました。特に、お話の中にあった、口座開設から実際の投資や報告書の読み方まで付き添って教えるアドバイザーという立場の人が増えるといいなと思いました。自分でもやってみたい仕事の一つですね。

・当日配られたパンフレットには、どういう人を会員として集めたいか、会費を年間いくらにするかの記載がなく、まだ詰め切れていない部分もあるのかな、と感じました。

・顧客と利益相反を起こさないアドバイザーを育成するためには、もっとシステムを練ったほうがいいかもしれません。たとえば、弁護士、弁理士などは、弁護士法・弁理士法や倫理規定を設け、定期的に倫理研修で実際の問題例を学ぶことを義務化し、それでも利益相反などの問題を起こした会員は業務・資格を停止したりはく奪するなどの制裁措置をとっています。それぐらい厳しくしないと、利益相反は防止できないということかと思います。

 

以上です。では、また!

 

 

 

年金事務所に相談に行ってみました。

こんにちは。にこいちです。今日は、久々に夫婦モノなので、ニコ(私)&イチ(旦那)として、書こうと思います。数週間前に、初めて、年金事務所に年金の相談に行ってみたので、その顛末を報告します。

 

1.相談の背景

・ニコとイチは、50代。お互いに何回か転職歴があり、会社員(厚生年金)だったり、専業主婦(夫)(3号)だったり、リタイアしてみたり(国民年金)、と色々な身分を経てきました。

・2人とも、年金機構の年金ネットに登録し、各個人の年金の見込み額は把握していました。

・2019年6月に、2000万円の年金報告書問題が勃発。その際、テレビ番組で取り上げられていた「遺族年金」が気になるようになりました。年金機構のウェブサイトで調べてみると、遺族厚生年金の支給要件として、「老齢厚生年金の受給資格期間が25年以上ある者が死亡したとき」と記載してありました(https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html)。

・え、「25年以上」?ということは、厚生年金の加入期間が「25年×12か月=300月以上ないと、いけないということ?」ちょっと待って!イチのねんきん定期便の、これまでの年金加入期間の一般厚生年金の欄には「299月」の文字が。とすると、1か月厚生年金の期間が足りないために、ニコは遺族年金がもらえないの?(涙)

・逆に、ニコが先に死んだ場合も、イチは遺族年金はもらえないの?(涙)

※年金ネットでは、遺族年金についてのシミュレーションはできません。

2.相談予約の電話

・予約受付専用電話(0570-05-4890)に電話をかけました。

・氏名と基礎年金番号、最寄の年金事務所の名前、相談内容を聞かれました。

・相談日時は、都合のよい日時を聞かれたので、「なるべく早く」と回答したところ、直近の日にちはすべて埋まっており、結局、電話をした日から2週間後の昼間(午後1時30分)になりました。

・相談時の持ち物は、①年金手帳(2人分)、②印鑑(苗字印なら夫婦共通で1個で良い)、③身分証明書(2人分)でした。遺族年金の相談を夫婦のどちらか1人が代表で受ける場合には、更に委任状が必要になるみたいです。

※1グループの相談時間は30分です。

3.相談当日

・イチもニコも緊張してしまい、予定の1時間以上前に年金事務所に到着してしまいました。係員さんの指示に従って大人しく待っていたところ、空いていたのか、早めに相談ブースに通してもらえました。

・主な相談内容は、「夫婦それぞれの遺族年金の見込み額の試算」と伝えたところ、担当の相談員さん(40代位の男性)が、パソコンのキーボードを叩いて、イチが相談当日に死んだ場合のシミュレーションと、ニコが数年後に死んだ場合(遺族年金が出るようになる最初の日)のシミュレーションをしてくれました。シミュレーションの結果は、A4の紙(合計6枚)にプリントアウトして渡してくれました。全部メモを取ることを覚悟していたので、これは大変ありがたかったです。

・イチが先に死んだ場合は、ニコが65歳になる前と65歳以降とで、2パターンありました。65歳になる前は、イチの基本年金額×3/4+寡婦算額+差額加算。65歳以降は、ニコの老齢給付(老齢基礎年金+老齢厚生年金)+遺族給付(遺族厚生年金-支給停止額)。この「支給停止額」はニコの老齢厚生年金と同額であり、自分で払った分を先に充てるため同額を支給しないこととするというルールがあるようです。

・ニコが先に死んだ場合は、イチが60から65歳までと65歳以上の2パターンありました。60から65歳までは、基本年金額。65歳以上は、イチの老齢給付(老齢基礎年金+老齢厚生年金)のみで、遺族給付はなし。遺族給付がないのは、ニコの遺族厚生年金よりもイチの老齢厚生年金のほうが高いためです。

・というわけで、それぞれが先に死んだ場合、遺族年金は出る(ニコが死んだ場合はわずかだけれど)ということだったので、一安心しました。

・ちなみに、「老齢厚生年金の受給資格期間が25年以上」の「受給資格期間」とは、国民年金の期間(3号も含む)と厚生年金の期間を合計して25年(300か月)以上であればよい、とのことです。この回答に、イチもニコも心からホッとしました。

・年金を増やすために付加年金はどうでしょう?と相談したところ、付加年金は金額的に少ないので国民年金基金(付加年金も含まれる)を勧める、とのことでした。

4.感想

・思い切って相談しに行ってよかったです。不安が払しょくされました。

・遺族年金のシミュレーションは複雑怪奇で独特のルールがあります。可能ならば、夫婦揃って相談にいらしたほうがいいです。1人が聞いてもう1人に説明するのは、理解力・記憶力が半端なく必要となります。

・イチは全く投資をしない人だし、民間保険で終身年金が出る商品もないので、国民年金基金の加入をしてもいいかな、と思い始めました。

 

以上です。一個人の体験談&感想なので、どうぞご自身やご家族の分については、ご自身で年金事務所に相談に行って確かめてくださいね。また、間違い等がありましたら、教えて頂けるとありがたいです。