旅行記(10)-まとめ

にこいちです。今回の旅行記のまとめをします。

 

1.計画の立て方

今回の旅行のきっかけは、旅行記(1)に書いたとおり、木下斉さんのVoicyを聴いたからでした。配信内容がとても気に入ったので、Wordにメモを残し、それを元にA4の紙数枚の旅程表を作成しました。いつ何時ころにどこに行ってその次にどこに行って、というスケジュールを箇条書きでまとめていました。この旅程表があったおかげで、今回の広範囲の移動をこなすことができましたし、ブログを書く際の参考にもなりました。

 

2.予算と実際の額

予算は、宿泊費を1日6500円、飲食費(3食分)は1日1万円位を目途としました。交通費、拝観料(入場料)、その他を合わせて25万円位かなと思っていました。

しかし実際は、大幅にオーバー。合計で29万3814円かかりました。

宿泊費  ¥  52,821 
交通費  ¥121,319 
飲食費  ¥  93,240 
拝観料  ¥  22,620 
その他  ¥ 3,814 
合計  ¥293,814 

特に予想より金額が大きかったのは、交通費。行きの飛行機代、最初の3日間山口県を周るのに利用したレンタカー代、小倉から博多への新幹線代、博多から広島への新幹線代、広島から東京駅までの新幹線代がかかりました。結局、博多では時間がなくて屋台の食事位しかできなかったので、今回は外せばよかったかもとも思いましたが、コロナ禍がいつまで続くか分からなかったので、行けるときに行きたかったんですよね。もう少し時間がとれれば途中夜行バスにしたりして、もっと節約できたかと思います。

 

ホテル代はできるだけビジネスホテルやAirbnbを利用し、かなり節約しました。これはだいたい予算(6500円×8泊=5万2000円)のとおりでした。朝から晩まで外を歩き回り、ホテルではお風呂に入って寝るだけなので、私たち夫婦にはこれで十分です。ただ、セキュリティ的に女性1人だとキツいかな、というお宿もありました。1人旅だともっとかかると思います。

 

飲食費はかなり贅沢をさせてもらいました。朝ごはんはコンビニのパンとコーヒーで済ませましたが、昼や夜は、現地の名物料理など食べられるもの、試せるものはすべて試すことができました。非常に満足です。

 

拝観料もケチらず、当初の計画で行きたいと上げていたところはほぼ全部行きました。惜しむらくは、コロナ禍でいくつかの施設が閉まっており、行きたかったのに行けなかったことです。例えば、門司の出光美術館マツダの工場見学、江田島海軍兵学校は行けなくてとても残念でした。次回のチャンスを待とうと思います。

 

その他は、もみじ饅頭(おみやげ)やイチが途中で落とした手袋の代わりを買うための費用です。まあ、しょうがない費用かと思います。

 

3.今回旅行して思ったこと

(1)山口県(萩、仙崎、長門湯本、下関)

萩は歴史的・文化的な施設や展示物が充実しており、近現代史好きが旅行するには大変優れた場所でした。奈良・京都・鎌倉当たりと比べてもコンテンツの質の高さは遜色ないと思います。しかし、高齢化が一番激しく、古い建築物の案内人がほとんど高齢の女性ばかりだったのが気にかかりました。若い世代の育成を急がないと、街が維持できないのではないかと思います。

仙崎は、良くも悪くも、金子みすず記念館の人気にかなりあやかっている感じでした。不遇の人生を送った女性の人気に地元の街があやかるのには、少々複雑な気持ちになります。先崎市がシングルマザーに優しい街になるとか、みすずさんに返せない恩を若い女性に返してほしいなあ、と思いました。

長門湯本は、今回行った中で一番風光明媚なところでした。ホテルの前に美しい川が流れているなど景観が素晴らしいのに加えて、再開発で若者向けに街が作り変えられている感じ。高級ホテルも揃っているし、若者やファミリーの憩いの場になるかもしれません。ただ、私たちが行った平日は高齢者が多くて閑散とした雰囲気だったのが気にかかりました。

下関は、今回行った中で、一番荒んだ印象を受けた街でした。駅前なのに、夜遅くまでショッピングセンターの無料のスタンド形式の椅子で所在無げに佇む高齢者がちらほら。家にいたくないか、いる場所がないかのどちらかだと思います。大丈夫かしら。

(2)福岡県(門司、小倉、博多)

門司は、駅舎を始め、古い建築物がきれいに整備されていて見どころの多い街でした。外国に行かなくても異国情緒が味わえたのがよかったです。しかし、食べ物があまり美味しいものがなかったり、市場も閉まっている店が多くて、残念。コロナ禍の影響かもしれません。

小倉は、駅前が賑やかで、商店街もかなり発達していました。松本清張記念館小倉城があるなど見どころも揃っていました。小倉城近くには立派な図書館もあり、文化度の高さを感じました。市場には活気があり、鮨も大変おいしかったです。北九州に移住するなら、小倉はかなりいい場所ではないかと思います。

博多は、泊まった場所が悪かったんだと思いますが、お客のいない無料案内所ばかりで異様な雰囲気。今回は夫婦で行ったからしのげたけど、女性だけでは行きにくい場所のように感じました。屋台も数が少なくて活気が乏しく、先行きが心配になりました。

(3)広島県(広島、呉)

広島は、修学旅行生が多く、例えば原爆資料館では乗車率125%の電車に乗っている位の混み方でした。これだけ人が多いとコロナに感染するかも、とチラと感じました。夜の街・アーケード街は活気があり、男女共に人出が多かったです。東京や横浜の繁華街の雰囲気に一番近く感じたのは、広島でした。

呉は、ビジネス目的の泊り客が多いのか、観光目的のホテルがほとんどなくビジネスホテルばかりあるという珍しい場所でした。港近くに三菱重工の建物&看板があったり、造船所があったり、ディスコの大きな看板があったり、と様々な企業の城下町っぽい感じです。飲みにいく途中で呉市庁舎を見かけましたが、大層大きくて立派な建物でした。税収がしっかりあるためかもしれません。その一方で、小さい子供連れのご家族が大和ミュージアムに行ったり、夕呉クルーズに若い女性がたくさん乗車して熱心にスマホタブレットで写真や動画を撮影するなど「海軍さん」に対する信頼・熱気の高さを感じました。こういうところに生まれ育った子供で、素直で優秀な人は、海上自衛隊にすーっと入っていくのかもしれませんね。

(4)まとめ

今回の旅のテーマは「日本の近現代史を学ぶ」。おかげさまで、歴史にまつわる色々な場所を見学できました。特に今回は、色々な職業の人の給料明細表を見ることができたり、二次大戦のころの漫画を見ることができたのが、記憶に残りました。日常生活に関係する意外な資料が、当時の生活を後世に伝えることに感動を覚えます。こういう貴重な資料の寄贈者の皆様や当時の漫画家さんに心から感謝の意を伝えたいです。素晴らしい資料を残して頂き、ありがとうございます。

 

それでは、また!