年金問題について-その2 年金不安の理由と対策(メモ)

皆様、こんにちは。にこいちです。

 

今日は、他のウェブサイトなどを見て考えた「年金不安」の理由、原因と対策についてまとめたメモを書いていきたいと思います。

 

1.年金不安の理由

(1)年金破綻(破産)
(2)年金減額
(3)年金保険料負担の増額
(4)年金支給開始年齢が遅くなる
(5)年金だけでは生活費、介護費、医療費が足りない
   インフレ(生活費、介護費、医療費の高騰)、生活水準を下げられない
(6)将来の年金見込み額が分からない
(7)年金(見込み額)が足りない場合の対策が分からない
(8)年金を運営・管理している機関(厚労省、年金機構)の不祥事
(9)現在の生活が苦しいから将来に備える余裕がない
(10)自分で稼いだお金なのに自分で記録・コントロールできない

 

2.年金不安の原因

(1)年金=掛け捨て保険(賦課方式)ということが理解できていない。

   賦課方式=その場その場での世代間の仕送りなのですぐに破綻することはない。

(2)少子高齢化

  • 若者が減る一方で高齢者が増える。若者が高齢者になったときに年金がもらえるのか、もらえるとしても十分な金額がもらえるのか不安。世代間格差。
  • ねずみ講のように後から入った人が損をするイメージ。
  • 年金受給者(主に高齢者)は今の時点でもらうことが確定している。これに対し未受給者(主に若者)はもらうことが確定していないのに金を拠出するというリスクを負っている(リスクの偏在)。

(3)老後の医療費や介護費がいくらかかるか分からない

(4)家計運営・貯蓄・投資の知識・能力がない

 

3.なぜ社会保険制度はあるのか?

 高齢になったり、配偶者が死亡したり、障害を負っても誰も助けてくれない→弱者がますます弱者になり、格差拡大→国民が国(議員・官僚)を信用できない→自殺、暴動、犯罪が増えるなど社会不安になる→革命(国家転覆)、内乱、戦争など。

 なので、日本は国家の威信をかけて、年金制度等の社会保険制度を維持するであろう。日本という国家が存続する限り、年金制度は続くと考える(=年金破綻はない)。

 将来、年金減額、年金保険料負担の増額、年金支給開始年齢が遅くなるなどの不利益変更はあるかもしれないが、今までの制度変更の経緯に鑑みると、不利益変更は相当の時間をかけて行う(=事前準備は可能)と推測する。

 

4.対応策(国)

(1)収入を増やす 人数×単価

  • 加入者を増やす(=高齢者雇用、女性雇用促進。定年の高齢化)あとは、外国人の加入者を増やす?
  • 国民の年収を増やす(儲かる分野にシフト)。年金保険料を上げる、税金負担分を上げる。

(2)支出を減らす 人数×単価

  • 支給年齢を上げる(=支給対象者を減らす)
  • 年金額を減らす

(3)運用する

  • リスク資産を増やす?(少子高齢化社会でこれ以上リスク資産割合を増やして運用するのが適切かはよく分からない)

 

5.対応策(個人)

(1)収入を増やす

  •  収入が高い業種に転職する、起業する、副収入を得る
  •  自分の価値を上げる(勉強)
  •  専業主婦(夫)から共働きへ
  •  長期間働く(定年後は再就職又は起業)

(2)支出を減らす

  • 生活費(固定費)を見直す
  • 家事能力・育児能力を上げる
  • 浪費、借金を抑え生活費を下げる
  • 家計簿をつけるなどして家計運営能力を上げる
  • 健康に気を使う(暴飲暴食を避け適度な運動をして、医療費を減らす)

(3)運用する  

  • 自営業者は、国民年金を支払う。収入が低い人は国民年金の免除/減額・猶予・追納制度を利用。
  • サラリーマンは厚生年金額をチェックする。
  • 付加年金、国民年金基金、節税策となるiDeCo、(一般又は積立)Nisaを利用。なお、自営業者はiDeCoで月額6万8000円まで積立可能であり、40年間積み立てると3264万円となる。国民年金は満額で年間約78万円(現在)なので、20年受け取ると1560万円であり、iDeCoが倍額以上になる。自営業者は年金の相当部分を積立方式寄りに設計することが事実上可能となっている。
  • 民間の年金保険は利率が低くあまり意味がない。
  • 老後の住まいのため不動産の購入?(価格、状況による) 

(4)記録・管理する

  • 年金関係の記録を保管する
  • 給料明細をとっておく(場所がなければPDF化・写真撮影)
  • 古い銀行通帳をとっておく(場所がなければエクセル等で管理)
  • ねんきん定期便をとっておく
  • ねんきんネットに登録し、将来の年金見込み額をシミュレーションする。
  • 不明点は年金事務所に相談に行く。家庭がある場合は、夫婦で行くのがお勧め。(年金ネットでは、配偶者が死亡した場合のシミュレーションができないため)

(5)調査する

  • 介護費用(一時費用70万円弱+自宅介護で8万円/月位。特養で5~15万円/月位、有料老人ホームだと15~30万円/月位)
  • 平均介護期間:5年(しかし、10年以上介護が必要になる割合も10%以上)
  • 高額療養費制度、高額介護合算療養費制度あり(複雑すぎてよく分からない・・・)。
  • 仮に介護費+医療費=25万円/月かかるとして、12ヶ月×5年をかけると1500万円(年金10万/月とすると自己負担額900万円)。10年とすると、倍の3000万円が必要(年金10万/月とすると自己負担額1800万円)。

(6)管理・監督、勉強

  • 新聞やテレビ等で年金に関するニュースを見る。厚労省や年金機構等の不祥事をチェックする。
  • 年金に関する書籍を読む。
    田村正之箸「人生100年時代の年金戦略」と是枝俊悟箸「35歳から創る自分の年金」はニュートラルな立場から書かれており内容が充実していて、具体的な対策も豊富でお勧め。
    大江英樹箸「知らないと損する年金の真実」は分かりやすいがやや中高年向けで若者は読んでもあまり納得がいかない内容かも。
    海老原嗣生箸「年金不安の正体」は民主党批判など政治的な主張が多くあまり勧められない。

6.まとめ

 将来のインフレなどについては全く予測がつかないので、年金不安が全部解消されたわけではありませんが、こうやって書き出してみることで、事前の対策は練れるように思います。

 というわけで、今回はここでおしまい。何か思いついたら追加します。

 では、また!