長期投資で一番失敗したなあと思うこと

皆様、こんにちは。今日は、NightWalkerさんから使用許諾を頂いたお題「長期投資で一番失敗したなあと思うこと」、で書いてみたいと思います。

 

私は、2004~2008年、2010~2021年にかけて、合計15年間投資信託の積立をしています(2008~2010年は米国留学のため中断)。その中で、一番の失敗したなあと思うことは、2012年に投信の一部を解約してしまったことです。

 

2010年夏に留学を終え、秋に積立投資を再開しました。当時の積立先は、eMAXISシリーズ(Slimじゃないほう)。TOPIXインデックス、先進国株式インデックス、新興国株式インデックスに分けて積立をしていました。リーマンショックの株価下落から回復するのに時間がかかっていて、積立金額のマイナスもずっと続いていました。最大で30万円位のマイナスでした。当時は仕事が忙しかったので週末に保有商品の価格チェックをしていましたが、見るたびに下がったりなかなか上がらなかったりで、待ちくたびれてしまったのです。なので、2012年に株価が戻ってきたときに、eMAXIS先進国株式の9割を売ってしまったんです。2万円位の微益が出ていたのでもういいや、と思って。

 

このとき売らなかった1割は今でも保有していますけど、トータルで250%の益が出ています。売った9割は、バランスファンドに振り替えたり外国債券を買ったりなどしたのですが、外国債券の益は年率1%位でしたし、バランスファンドの益はトータルで45%位です。解約した部分をそのまま持っていたら5倍以上の益が出ていたはずです。あのとき9割売るなんて無駄なことせずにそのまま持っていればよかったなとつくづく思います。

 

当時は、インデックス投資の書籍は「ウォール街のランダムウォーカー」、「敗者のゲーム」位しかなく、いわゆる「出口戦略」について書いたものはあまり見当たりませんでした。そのころ水瀬ケンイチさんのブログで「出口戦略」について書かれていたように思いますが、当時は色々な人が色々なことを言っていて、自分はどうすればいいのか迷っていました。ツイッター投資仲間もいなかったし、孤立無援の状態。暗闇の中でエイヤと根拠も方針もなく勢いで決めてしまいました。

 

今思えば、「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」で相談してみるとか、カン・チュンド先生の有料相談に行けばよかったのかな?とか、思いますけど、当時は知らない人に、自分の損失金額を明かして具体的な投資相談に乗ってもらうことには恥ずかしさがあってできなかったのです。そこは躊躇せず、もっと恥をかいて教えを請えばよかったかな、と思います。

 

以上、私が長期投資で一番失敗したなあと思うことでした。ご参考になれば幸いです。

以前、日経新聞の田村正之さんが積立投資の秘訣を「続けること、続けること、続けること」とおっしゃっていましたが、本当に名言だと思います。継続が大切だと分かっていても実行するのはなかなか難しいものです。

それでは、また!