三菱UFJ国際投信第4回ブロガーミーティングに参加しました

こんにちは。にこいちです。

 

梅雨で気候の変動が激しいせいか、珍しく風邪を引いてしまいました。ようやく復活してきたので、先週参加してきた、三菱UFJ国際投信(以下「MUAM]と略します)第4回ブロガーミーティングの参加記を書きたいと思います。まだ体調が万全でないのと、毛流麦花さんの非常に詳しい参加記事がアップされているので、今回はそれに追記する程度にします。(https://www.marbacka.net/blog/mukam_blogger_meeting_20190627/

 

日時:2019年6月27日(木)19:00~20:30(懇親会20:30~21:30

場所:MUAM会議室

食事:卵サンドイッチ&焼き菓子

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式次第:

1.初めの挨拶(代田常務取締役)

2.運用報告書の変更について

3.カン・チュンドさんとファンドマネージャーが語るインデックス運用のあれこれ

4.意見交換・Q&A

5.運用現場見学

6.懇親会

 

1.初めの挨拶(代田常務)

・丁度1年前にカン・チュンドさんから「工場見学みたいに社内見学したらどうか」という提案があり、ようやく実現した。

・MUAMはコストコンシャスな会社で、丸の内仲通りにある三菱地所さんの数あるビルの中で最も古く家賃が安いであろう建物を事務所としているが、しかし情報機器にはお金を使っているので安心して頂きたい。

・運用報告書作成のためにも色々な人が働いており、そういう人も含めて、投信を支えていることを理解して頂きたい。

※今回は若手メインと考えておられたのか、控えめな挨拶でした。

 

2.運用報告書の変更について

・担当者(女性)から、「交付運用報告書新デザインコンセプトBOOK」という資料に基づいて発表がされました。主な変更の内容は以下のとおり。

・書体をユニバーサルデザインフォントにした。

・見出し、文章についても修正。本文とメリハリをつけ、読みやすいようにした。

・文章を減らし、可読性を高めた。

・グラフを大きくした。

・表を見やすくした。

※資料の見本を拝見する限りでは、図や表が大きく明確に記載されていて、より読みやすくなった印象を受けました。今後が楽しみです。

 

3.カン・チュンドさんとファンドマネージャーが語るインデックス運用のあれこれ

・カンさんが司会進行で質問を、ファンドマネージャー村松さんが質問に回答するという形で、資料「ファンドマネージャーが語る、インデックス運用のあれこれ」に基づいて進められました。

村松さんの経歴:もとはトヨタ関係の会社のファイナンシャルプランナー。MUAMに入社して9年目。運用部200名中のインデックス部は25名で、株式グループと債券グループに分かれており、株式グループは更に国内と海外に分かれている。村松さんは国内株のチームリーダー(※まだ30代半ば、若い!)。

・インデックスの運用残高は2015年に比べて倍増している(4兆億円→8兆億円)。

・朝8時ころに出社してから午後6時30分ころに退社するまで、切れ目なく忙しい。特に忙しいのは午後3時を挟んだ前後。

・3,6,9,12月が特に忙しい。

インデックス運用の苦労のしどころ・工夫だが、①現物の組入れの工夫、②先物の活用、③コストを下げること、などがあげられる。

・①現物の組入れの工夫とは、全銘柄を組み入れてベンチマークに近づける「完全法」ではなく、銘柄を選択し売買回転数や銘柄数を抑えることでコストを下げる「最適化法」にしているということ。例えばベンチマークが銘柄A、銘柄B、銘柄C3分の1ずつにより構成されていたとして、Aは大型株100%のみのキャラクターを、Bは大型株100%及び配当株100%のキャラクターを、Cは配当株100%のみのキャラクターを有していた場合には、完全法なら銘柄A、B、Cをそれぞれ買わなければならないところを、最適化法なら銘柄Bのみを買えばよいことになる。時間が経つと銘柄のキャラクターが変わってしまうことがあるので、運用には、どうしてもアート的な部分が残ることになる。

・②先物を使うのは、先物を使わないと指数に連動しにくくなるため。手元に入っていない現金(例えば未収の配当金)でもその分の投資をしないと連動しない。特に、3月、9月は未収の配当金が1~2%あり、その部分を先物でポジションを取らないと指数とズレてくる。

・③コストを下げるについては、売買委託手数料を下げるために、取引ごとにコンペをかけたり(複数社引き合い)、大量注文をすることで1単位当たりのコストを下げてもらう(バスケット注文)などの工夫を行っている。また、先物を活用することにより取引税を抑えるなどもしている。

・コストを下げるのに関連して、コストを埋め合わせるために、貸株も利用している。半分ぐらいを貸し出している。元手が1000億円とかなので、0.03~0.1%の倍率でも意味がある。必要に応じて銘柄ごとに貸し出す「オンデマンド」方式と、枠全体を貸し出す「エクスクルーシブ」式がある。

・インデックスファンド担当者としての充実感を味わえるのは、やればやるほど成果が出るとき。特にコストを下げるための努力は成果が出やすい。個人的な目標ではあるが、バンガードを超えることを目指している。

 

4.意見交換・Q&A

MSCIコクサイを指数としたファンドの私募ベビーファンドについて質問がありましたが、質問の意味がよくわからなかったため、割愛。

Q.株主優待はどう処理しているか。

A.現金化できるものは金券屋などで現金化し、純資産に繰り入れている。現物は致し方なく・・・。

 

5.運用現場見学

・運用現場は、広い部屋で、事務机&椅子が2個ずつ向い合せになって列になって並べられており、1人1机がある模様。事務机の上には、原則、1人1台パソコンが置いてある。

・見学者は15~20人ほどの2つのグループに分かれて見学。

・私のグループは、国内株式部→外国株式部→トレーディング部の順に見学した。

・国内株式部と外国株式部は、それぞれモニターが1台ずつのシンプルな構成。Excelの表が画面に出されており、それを見ながら、担当者が説明をしてくださったのだが、文字が小さくて老眼の私にはよく見えなかった(スミマセン)。数字は手入力で、意外とアナログな印象を受けた。

・トレーディング部では1人の担当者が見るモニターが5画面あり、「The 証券会社!」という感じ。国内株式部と外国株式部より来た注文をブローカーさんに発注する画面と各種指数などを映しているモニターや、「板」情報を映しているモニターなどがあった。

 

6.懇親会

・約2年前に金融庁で初めて出会ったWakabaさん、アキウマレさんと3人揃って再会できた。

・毛流麦花さん、samansaさん、WATANKOさん、もことんさんなどともご挨拶できた。

・Misstyさんなど、新しい出会いもあった。

・あとはMUAMの社員の方を捕まえて、ずっとお話を伺っていた。たとえば、運用者は理系とは限らず、自分が入社したときは文系(商学部や経済学部など)のほうが理系よりも多い位だったとか。運用は決断力・責任感などがいる業務で、30~40代が中心、それ以上になると後進の指導に当たるようになる、など。皆さんExcelの関数やプログラミングにはお強いようで、Pythonも使いこなしておられるとのことでした。

・お食事は充実していて大変おいしく量もふんだん!私はもっぱらお寿司をおいしく頂きました。

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7.感想

・運用は思った以上に細かいパズル的な作業が多く、脳と神経を酷使する職場そうだな、と感じました。もっと女性がいてもいいかも。

・外国の方は見かけなかった。今後はダイバーシティーが進むのでしょうか?(謎)

・固いイメージの会社でしたが、村松さんの服装がおしゃれだったし(スーツではなく、編み物風の地のジャケット)、他の方の服装もスマートだったので、「意外!?」に感じました。そういう自由な雰囲気もいいですね。

・皆さん物腰が柔らかくて親切で、若くて金融で活躍したい方にはいい職場なんだろうな、と感じました。同世代のアラフィフは見かけず残念。

 

以上