ビジネス会計検定3級受験記

こんにちは。にこいちです。3か月ぶりのブログ更新です。ご無沙汰しております。

 

さて、今年の1月ころに初めて、ビジネス会計検定というものがあると知りました。調べてみたところ、丁度私の勉強したかった内容にピッタリ!と思い、2019年3月10日(日)に第24回試験の3級を受験してきました。今回は、この試験の概要と勉強方法を紹介したいと思います。

 

Ⅰ ビジネス会計検定3級とはどのような試験か。

・目的:会計リテラシーを持つ人材の裾野を広げるために、財務諸表(貸借対照表損益計算書キャッシュフロー計算書)の基本知識を身に着け、また、基本的な分析ができるようにする。

・主催者 大阪商工会議所

・時期:年2回 3月と9月にある。

・問題形式:マークシート方式

 ※今回は、大問4問(小問50問)。うち、知識問題25問、知識問題&計算問題25問。

 ・制限時間:2時間

・合格点:100点満点で70点以上

・受験場所:札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、山口、松山、福岡のいずれか

・受験資格:学歴・年齢・性別・国籍に制限なし(要するに、誰でも受けられます。)

・受験料:4320円

・持ち物:身分証明書、HBまたはBの鉛筆・シャープペンシル、消しゴム、電卓(四則演算機能のみのもの)

・受験人数:申込者数約4500人、実受験者数約3500人(※ここ数回の平均)

・合格者数:2000~2500人(合格率6~7割※ここ数回の平均)

・受験者の年代:20代、30代が圧倒的に多い。20代未満、40代以上は少ない。

 

Ⅱ受験の動機

会社四季報や投資に関する書籍で、分からなかった用語が分かるようになりたいと思っていました。昨年末から、個別株投資の勉強会に出席し、書籍や会社四季報に目を通すようになったのですが、使われている用語(営業利益と経常利益の違いとか)や指標(PERやPBR)の意味が全然分からず、困っていたのです。今回、ビジネス会計検定3級の勉強をして、用語や指標の意味が分かるようになり、とても嬉しく思っています。

雇用保険を受給する際の、失業認定の求職活動実績となるため。「雇用保険受給資格者証のしおり」の「求職活動実績となるもの」の説明に、「再就職に資する各種国家試験、検定等の資格試験を受験」と記載してあります。ビジネス会計検定試験は、この求職活動実績に該当する「試験」になるとのことで、これも受験の後押しをしました。

 

Ⅲ受験者としての私の属性

・国語や英語は得意。推理で解く問題は好き。算数・数学は苦手(特に図形問題)。この検定試験では、加減乗除(たし算・ひき算・かけ算・わり算)及び一次方程式が分かっていないと解けないと思いました。

・単純な暗記(数式や年号など)は苦手。数式は理屈や根拠が分かれば何とか覚えられるかも、というレベル。細かい表の中身や数式は最後まで覚えられず苦労しました。

・仕事は、主に法務の仕事をしており、財務・経理とは関係がありませんでした。

・簿記3級の勉強は挫折し、試験は受けていません。

 

Ⅳ 勉強方法&スケジュール

①公式テキスト(約210頁)を一通り読む。このときは、教科書にラインマーカーを引かない。2週間、1日当たり1時間位。

②公式過去問題集(約180頁)を解く。解きながら、(A)問題集の問題欄に、間違えた問題は✓(チェック)、自信のない問題は△をつける。(B)問題集の解説の頁に、解答の根拠となる教科書の頁及び間違えた理由をメモする。(C)教科書に、問題集で間違えた部分と関連する箇所だけにラインマーカーを引く。複数回間違えた場合は、ラインマーカーの上の部分にチェックをつける。(D)よく間違える知識や計算式については、単語カードを作っておく。ものによっては情報量が多いので、大き目の単語カードを使うとよい。3週間、1日当たり2時間位。

③過去問題集を再度解く。問題を解き慣れるため、全問解く。間違った問題や自信のない問題は、必ず、問題集の解説を読み、教科書の該当部分も読み直し、チェックをつける。5日間、1日当たり4~5時間位。

④教科書を最初から最後まで理解しながらざっと読む。単語カードをながめる。2日間。合計8時間位。

⑤過去問題集で気になる問題(チェックが2つついている問題を中心に)を解く。1日間。合計3時間位。

⑥教科書のラインマーカーの部分(特にチェックのついている部分)を拾い読みをする。数回繰り返す。単語カードをながめる。試験当日。合計2時間位。

※試験前に1回1~2時間程度で、繰り返し見直せるもの(私の場合はテキストと単語カード)を作ることを主眼としました。

※勉強を開始したのは、2月中旬ですが、②の作業をしている途中でイヤになり、2月下旬の1週間ほど全く勉強をしませんでした。そのために、直前1週間で詰め込み勉強をするはめになりました。

 

Ⅴ 気づいたこと&受験テクニック

・前日に受験会場を下見に行ったのはよかった。昼ご飯を食べられる場所を事前に見つけられた。

・東京会場は某大学の校舎であり(10階以上の建物)、部屋の割り振りは、入り口(外側)の右側に貼ってある。(※私はこれを見逃して、再入場するはめになった。)また、エレベーターが混むので、受験会場には早めに到着しておいたほうがよい。

・部屋に入る前にトイレに行っておくべき。試験が開始したら、途中でトイレには行けない。

・午後1時30分に着席だが、最初の数分は、試験に関する注意事項の伝達や試験問題・解答用紙の配布や、解答用紙への氏名や受験番号などの記入に当てられる。よって、実際の試験の開始は中途半端な時間となるため、試験問題の表紙に何時に開始したか書いておくとよい。(※大学受験などだと、試験官が黒板に実際の開始時間を書いてくれていたように思うが、今回の試験では、開始時間を書いてくれなかったため、このような対応が必要となった。)

・解く順番は、第Ⅲ問→第Ⅳ問→第Ⅰ問→第Ⅱ問とした。時間のかかる計算問題のある第Ⅲ問と第Ⅳ問を時間をかけて先に解き、知識の有無だけで勝負が決まってしまう第Ⅰ問と第Ⅱ問を後回しにする作戦をとった。

・第Ⅲ問と第Ⅳ問の問題文は切り離せるようになっている。切り離したほうが解きやすいが、各ページに何問目かを書いておかないと、後で分かりにくくなる。

・数字はなるべく単純化した。例えば、10,000÷5,000の場合、0を3つずつ消去し、10÷5として計算するなど。

・試験開始後1時間程度たったところで(試験終了10分前まで)途中退出が可能になる。3分の1ほどの人が退出していた。が、自分はギリギリまでねばって見直しし、間違いを1個発見したので、途中退出せずによかったと思う。

 

Ⅵ 参考情報

・以上は、主に私の個人の体験に基づいた記載ですので、試験に関する正確な情報は、大阪商工会議所のウェブサイトをご覧ください。

www.b-accounting.jp

)。

・第24回の検定試験については、TACが解答速報を出してくださっています。

www.tac-school.co.jp

・個人のブログで参考にさせて頂いたのは、以下の2つです。情報が少ない中で助かりました。ありがとうございました。

kobito-kabu.com

 

kangaerusougiyasan.com

 

Ⅶ 合格しました

100点中96点で合格することができました。直前まであきらめずに、勉強してよかった!次回、2019年9月1日試験の申し込みは2019年7月26日までです。ご興味のある方は是非どうぞ!

 

以上