年金事務所に相談に行ってみました。

こんにちは。にこいちです。今日は、久々に夫婦モノなので、ニコ(私)&イチ(旦那)として、書こうと思います。数週間前に、初めて、年金事務所に年金の相談に行ってみたので、その顛末を報告します。

 

1.相談の背景

・ニコとイチは、50代。お互いに何回か転職歴があり、会社員(厚生年金)だったり、専業主婦(夫)(3号)だったり、リタイアしてみたり(国民年金)、と色々な身分を経てきました。

・2人とも、年金機構の年金ネットに登録し、各個人の年金の見込み額は把握していました。

・2019年6月に、2000万円の年金報告書問題が勃発。その際、テレビ番組で取り上げられていた「遺族年金」が気になるようになりました。年金機構のウェブサイトで調べてみると、遺族厚生年金の支給要件として、「老齢厚生年金の受給資格期間が25年以上ある者が死亡したとき」と記載してありました(https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html)。

・え、「25年以上」?ということは、厚生年金の加入期間が「25年×12か月=300月以上ないと、いけないということ?」ちょっと待って!イチのねんきん定期便の、これまでの年金加入期間の一般厚生年金の欄には「299月」の文字が。とすると、1か月厚生年金の期間が足りないために、ニコは遺族年金がもらえないの?(涙)

・逆に、ニコが先に死んだ場合も、イチは遺族年金はもらえないの?(涙)

※年金ネットでは、遺族年金についてのシミュレーションはできません。

2.相談予約の電話

・予約受付専用電話(0570-05-4890)に電話をかけました。

・氏名と基礎年金番号、最寄の年金事務所の名前、相談内容を聞かれました。

・相談日時は、都合のよい日時を聞かれたので、「なるべく早く」と回答したところ、直近の日にちはすべて埋まっており、結局、電話をした日から2週間後の昼間(午後1時30分)になりました。

・相談時の持ち物は、①年金手帳(2人分)、②印鑑(苗字印なら夫婦共通で1個で良い)、③身分証明書(2人分)でした。遺族年金の相談を夫婦のどちらか1人が代表で受ける場合には、更に委任状が必要になるみたいです。

※1グループの相談時間は30分です。

3.相談当日

・イチもニコも緊張してしまい、予定の1時間以上前に年金事務所に到着してしまいました。係員さんの指示に従って大人しく待っていたところ、空いていたのか、早めに相談ブースに通してもらえました。

・主な相談内容は、「夫婦それぞれの遺族年金の見込み額の試算」と伝えたところ、担当の相談員さん(40代位の男性)が、パソコンのキーボードを叩いて、イチが相談当日に死んだ場合のシミュレーションと、ニコが数年後に死んだ場合(遺族年金が出るようになる最初の日)のシミュレーションをしてくれました。シミュレーションの結果は、A4の紙(合計6枚)にプリントアウトして渡してくれました。全部メモを取ることを覚悟していたので、これは大変ありがたかったです。

・イチが先に死んだ場合は、ニコが65歳になる前と65歳以降とで、2パターンありました。65歳になる前は、イチの基本年金額×3/4+寡婦算額+差額加算。65歳以降は、ニコの老齢給付(老齢基礎年金+老齢厚生年金)+遺族給付(遺族厚生年金-支給停止額)。この「支給停止額」はニコの老齢厚生年金と同額であり、自分で払った分を先に充てるため同額を支給しないこととするというルールがあるようです。

・ニコが先に死んだ場合は、イチが60から65歳までと65歳以上の2パターンありました。60から65歳までは、基本年金額。65歳以上は、イチの老齢給付(老齢基礎年金+老齢厚生年金)のみで、遺族給付はなし。遺族給付がないのは、ニコの遺族厚生年金よりもイチの老齢厚生年金のほうが高いためです。

・というわけで、それぞれが先に死んだ場合、遺族年金は出る(ニコが死んだ場合はわずかだけれど)ということだったので、一安心しました。

・ちなみに、「老齢厚生年金の受給資格期間が25年以上」の「受給資格期間」とは、国民年金の期間(3号も含む)と厚生年金の期間を合計して25年(300か月)以上であればよい、とのことです。この回答に、イチもニコも心からホッとしました。

・年金を増やすために付加年金はどうでしょう?と相談したところ、付加年金は金額的に少ないので国民年金基金(付加年金も含まれる)を勧める、とのことでした。

4.感想

・思い切って相談しに行ってよかったです。不安が払しょくされました。

・遺族年金のシミュレーションは複雑怪奇で独特のルールがあります。可能ならば、夫婦揃って相談にいらしたほうがいいです。1人が聞いてもう1人に説明するのは、理解力・記憶力が半端なく必要となります。

・イチは全く投資をしない人だし、民間保険で終身年金が出る商品もないので、国民年金基金の加入をしてもいいかな、と思い始めました。

 

以上です。一個人の体験談&感想なので、どうぞご自身やご家族の分については、ご自身で年金事務所に相談に行って確かめてくださいね。また、間違い等がありましたら、教えて頂けるとありがたいです。