書籍「お金は寝かせて増やしなさい」を読みました。

皆様、すごく遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。今年も引き続き、宜しくお願い致します。

年末年始は、すごくのんびりと過ごしました。3回の飲み会(元大家さん夫妻、実家、イチのイトコ夫妻)以外は、家でダラダラTVを見たり、掃除をしたり、本を読んだり、買い物をしたり、と11日間思う存分骨休めができて、寿命が延びた気持ちがしました。

さて、前置きが長くなりましたが、昨年末の出版記念パーティーで購入した、水瀬ケンイチさん著の「お金を寝かせて増やしなさい」を読みましたので、その感想を綴りたいと思います。昨年夏ころ、水瀬さんがこの本を書いていらっしゃるということを知り、数ヶ月間の間、ずっとできあがりを待っていました。それぐらい、待望の本でしたし、中身も期待を裏切らない素晴らしいできでした。

特に、気に入った点を抜き書きすると、以下の点となります。

投資信託のメリットに、「運用する金融機関が破綻しても資金が守られる」という点がきちんと記載されていること(34頁)。長銀・興銀・日債銀北海道拓殖銀行山一証券など、バブル世代の私にとっては、運用する金融機関が破綻することは何としても避けたいところ。他の運用本にはあまりこの点がきちんと書かれていないように思いますが、水瀬さんの本にはきちんと書いてあったのがよかったです。

・「インデックス投資を始める前に最低限しなくてはいけないこと」(56頁)が記載されていること。投資って興味を持つとすぐにやりたくなってうずうずすると思うのですが、やはり、家計の状態を把握したり、「生活防衛資金」を貯めることなどの基本は大切ですよね。

・「数字を入力するだけでリスクと期待リターンがわかる便利ツール」(86頁)が紹介されていること。実は、ここで紹介されている、イーノ・ジュンイチさんのブログ「投資信託のブログ ファンドの海」のアセットアロケーション分析は、私が2010年に投資信託の積立を再開したころに、非常にお世話になったツールです。グラフが見やすいので、是非、使ってみられることをお勧め致します。

・吊ら男さんの本でもそうでしたが、水瀬さんの本にも、お勧めインデックスファンドが一覧で記載されています(105頁)。初心者でもファンド選びに困らないように配慮されています。「失敗しないインデックス投資の手順」も図で示されています(117頁)。また、「インデックス投資に最適な金融機関はズバリここ!」(128頁)。これらの記載は初心者に向けて分かり易くするためだと思われますが、この本を半分ほど読み進まないとこれらの頁にたどりつけないため、もっと書籍の最初のほうに持ってきたほうがよかったのかな?という気がします。

・漫画の第3話(195頁)サブプライムショック、リーマンショックの話が絵でもって具体的に表現されていて、未来が萌美に「(インデックス投資を紹介して)ゴメンね」と謝るシーンが現実味があって胸に迫るものがありました。2008年から2010年まで、私はアメリカにいたため、これらのショックが日本でどう取り上げられ、投資家がどのようになっていたのか、具体的には知らなかったので、様子を教えて頂けてよかったです。また、「涙と苦労のインデックス投資家15年実践記」(208頁以下)では、水瀬さんのブログでも誹謗中傷の嵐が吹き荒れたり、相互リンクしていた他のインデックス投資ブログが次々と更新を停止していったという話を聞いて、それを耐え抜いてきた、水瀬さんをはじめとする長期投資家の皆さんはすごいなあ、と思いました。自分だったら、これだけ長い期間のマイナスは乗り越えられなかったと思います。

・最後のSpecial Thanksの頁。最後に泣けました。読みやすくタイムリーなブログの内容に加えて、水瀬さんのこういう優しく気配りのできるところが、多くのファンを生み出し続けているのかな、と思います。ちなみに、この本の出版記念パーティーを主催したUさんは、私及び私の友人と話をしたあとで、「あそこの人が一人でいらっしゃるから、僕はそこへ行きますね。」と席を移っていらっしゃいました。このインデックス投資界隈は、何と気配り上手の紳士のそろった界隈なのだろう、と感じ入ってしまいました。「インデックス投資をやってます」というのが、モテアイテムになる日も近いと思います!(断言)

 

ちなみに、うちの旦那(イチ)は、投資に全く興味がなく、最初の漫画と本文5頁ほどで挫折していましたが、そのうち読んでくれることを期待しています・・・。